京橋周辺から日本橋にかけて現在、「東京アートアンティーク~日本橋京橋美術骨董祭り」が開催されている。
同エリアは終戦直後から約150の多岐にわたる美術専門店が集積するアート密集エリア。江戸東京が息づく街で、古美術、書画、絵画、陶芸など古今の芸術に触れることのできる数少ない機会となる。今回は同エリアのギャラリーや古美術商など86店が参加する。
丸善日本橋店(中央区日本橋2)3階のギャラリーでは4月21日まで、川瀬巴水の版画展が開かれている。熱狂的なファンも多く、初日の16日には大阪から駆け付けたファンが朝7時から並ぶという人気ぶりだという。
同エリアではギャラリーオーナーの世代交代も進んでおり、古美術や書画だけでなく現代アートを取り扱う店も増えている。
ギャラリー戸村(京橋1)では、オーナーの戸村正巳さんが創業当初から選んできた作品と、長男の力也さん力を入れる若手作家の作品が並ぶ。「私がギャラリーを立ち上げて30年、息子がこの世界に入って10年、ちょうど節目の年になる」と戸村さん。「私が選んだ作品よりも、息子がチョイスした作家のほうが今は人気があるようだ」とほほ笑む。
開催時間は各ギャラリーによって異なる。今月18日まで。