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大伝馬町で新旧住民参加「日本橋くされ市」 路上封鎖で江戸の市復活

2回目となる「くされ市」地元企業や団体40店が参加し、新旧住民の交流の場を創る

2回目となる「くされ市」地元企業や団体40店が参加し、新旧住民の交流の場を創る

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 日本橋大伝馬町えびす通りで5月31日、「日本橋くされ市」が開催される。主催は、べったら市地域振興会。

今年も大伝馬町恵比寿通りを封鎖し、雑貨や食品などさまざまな品を販売

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 「くされ市」は、江戸中期から続く秋恒例の「べったら市」の前身として開かれていた市で、祭壇への供え物を売る市が始まり。「ガラクタなどを売買する市」という意味もあるという。初回となった昨年は道路を封鎖した「ブロックマーケット」として展開、最近増えつつある近隣のマンションからファミリー層など3000人に迫る人出となった。

 出店するのは日本橋で営業する店舗や企業とその従業員、地元住民など。元禄(げんろく)創業の仕出しの老舗「魚十」(日本橋大伝馬町)は「江戸玉子焼き」を販売、日本橋六ノ部連合青年部「日八会」(日本橋1)は「もも肉の焼き鳥」を出品する。ほかにアート・クリエーター拠点「Creative Hub 131」(日本橋大伝馬町)や「ギャラリーコーション」(同)、「ダリア」(同)、「鉄道居酒屋キハ」(日本橋堀留町)などの飲食店のほか「日本橋パパの会」やなどの団体も。 

 4月に「日本酒利き歩き」を企画し、参加者3500人を動員した佐々木酒店(日本橋人形町)は、「日本酒利き酒ブース」を準備中。カフェ「オムチャントーン」(日本橋富沢町)では参加自由のフリーマーケットを開き、昨年、近くでカフェを展開していた日本橋経済新聞も、1日限定復活「日本橋経済新聞カフェ」として記事で取り上げた「編集長おススメ品」の販売や「バラ薫るローズ・フィズ」「抹茶酒=せんのりきゅーる」など創作ドリンクの提供、併せてボランティア記者の募集も行う。

 「かつて大伝馬町は浮世絵の版元が軒を並べるなど、江戸文化の中心の地だった。イベントが新旧住民の交流の場となり、街に再び賑(にぎ)わいが戻れば」と同振興会の秋山さん。「住民同士の新たなコミュニティができれば、街の防災にも役立つ」と語る。

 2回目となる今回も大伝馬町のメーンストリートを封鎖し、新旧住民が約1坪に区切られた小さなブースで、雑貨や食品などさまざまな品を売り出す。

 開催時間は11時~19時。

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