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日本橋の三重テラスで「忍術学講座」 忍者ゲーム「天誅」制作者の対談も

自らも「天誅」のファンだという吉丸準教授とアクワイヤの遠藤社長

自らも「天誅」のファンだという吉丸準教授とアクワイヤの遠藤社長

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 日本橋室町の三重県アンテナショップ「三重テラス」(中央区日本橋室町2)で7月25日、「忍者・忍術学講座 in Tokyo」が開催された。主催は三重大学、上野商工会議所、伊賀市。

忍者装束で駆け付けた伊賀市の岡本栄市長

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 三重大学と伊賀市の連携フィールドとして企画された同講座。会場には歴史愛好家や忍者装束に身を包んだ忍者ゲームファンなど約50人が参加し、熱心に講演を聴いていた。

 講座の第一部では「忍者像の形成と変遷」をテーマに、三重大学人文学部の吉丸雄哉准教授が「忍びの者(主に諜報活動を行う者)」と「忍者(文芸・芸能に登場する忍者)」の違いについて講演した。吉丸准教授によると、黒服面の「忍者」像が定着したのは戦後以降で、実際の「忍びの者」が黒装束をまとっていたわけではなく歌舞伎や文芸により、存在を際立たせるための演出として定着したという。 

 第二部では世界的ミリオンセラーを記録した忍者ゲームPS「天誅」などを制作した、ゲーム会社アクワイヤの遠藤琢磨社長が登壇。自らも同ゲームの熱烈なファンという吉丸準教授と「ゲームが拓(ひら)く忍者の可能性」をテーマにトークセッションを行い、会場に駆け付けたファンを沸かせていた。

 忍者と日本橋の関わりも興味深く、「幕府のお庭番、忍(しのび)の者が諸国に出掛けるときは、当時大伝馬町にあった大丸呉服店で道中の衣料をあつらえ、大丸ののれんをくぐり、変装して日本橋を渡り出掛けていた」と吉丸さん。「歴史に埋もれた事実を知れば、文芸や芸能もより深く楽しめるのでは」とも。

 市のPRでミラノ博から帰国したばかりという伊賀市の岡本栄市長も忍者コスチュームで駆け付け、冒頭のあいさつでは「忍者は海外でも有名で、伊賀忍者チーム「阿修羅」のイベントには約1万人の観客が来場した。この格好で会場を歩いていたら次々と声を掛けられ記念撮影に忙しかった」と話していた。伊賀市では2020年のオリンピックに向けて「金銀銅の手裏剣撃ち」競技を提案する予定という。

 次回講座は12月5日を予定する。入場無料、要予約。

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