日本橋と京橋を結ぶ中央通り周辺で10月31日、「第38回日本橋・京橋まつり」が開催される。
中央区観光商業まつりの一環として行われる同イベントは、京橋3丁目を起点とし、室町3丁目を目指して総勢3,000人が中央通りを練り歩く「大江戸活粋(かっき)パレード」がメーン。日本橋・京橋の「活気」と「粋」をアピールする。
同エリアの地元団体、官公署関係団体、東京都吹奏楽連盟のマーチングバンドによる「オープニングパレード」、スーパーよさこいや阿波踊り、かっぽれなど全国の有名伝統芸能による華やかな演舞を繰り広げる「諸国往来パレード」、同時開催中の「TOKYO KIMONO WEEK 2010」とコラボレーションした「きものパレード」の3部構成。「きものパレード」は、選出されたばかりの東京きものの女王を筆頭に、全国から集まった着物姿の一般参加者が大江戸活粋パレードのフィナーレを飾る。
ゴール地点には「おまつり舞台」を設置し、一般参加の「活粋ダンスコンテスト」を開催。各チームが和楽器と現代音楽をミックスしたオリジナル曲「活粋リズム」に合わせた演舞を競い、審査員が最も「活粋」のあるダンスチームを決定する。
併せて、日本橋橋詰では同エリアの老舗名店がによる江戸野菜、佃煮、和菓子などのワゴンセール「日本橋粋だね市」、榮太樓總本鋪、国分前道路では、各県が自慢の名産品を売り出す「諸国往来市」を開催。そのほか、てんぷら、そばなど、素材にこだわった江戸の味屋台が多数出展する「秋のお江戸まつり」が開かれる。
「1972(昭和47)年に国道開通記念として行われたパレードが好評だったため、翌年から『日本橋・京橋まつり』として続くことになった」と同事務局の江畑憲治さん。「『活粋』というネーミングを使い始めたのは2008年から。祭りで街に活気を生み出し、このエリアに息づく江戸の雰囲気、『粋』を感じてもらえれば」とも。
ここ数年は天候に恵まれず、昨年はパレード開始直前まで小雨が降った。「昨年は2万人ほどの観客だったが、今年は3~4万人の人出を期待している」という。
開催時間は、パレード=11時30分~15時、ダンスコンテスト=12時30分~14時30分。小雨決行。