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京橋で佐賀のイベントアイデアコンペ最終投票 蔵でカラオケやリアル図書館戦争も

本物の図書館でリアル図書館戦争?

本物の図書館でリアル図書館戦争?

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 京橋の「移住・交流情報ガーデン」(中央区京橋1)で11月22日、佐賀県への移住をテーマにしたイベント「知ろう、行こう、住もう、佐賀フェスタin東京」が開催される。

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 佐賀県庁、武雄市、鹿島市、嬉野市とともに、クラウドソーシングサービス「クラウドワークス」を運営するクラウドワークス(渋谷区)、全国各地のユニークなスペースを時間単位で貸し借りできるサービスを運営するスペースマーケット(新宿区)、旅行会社エイチ・アイ・エス(同)など民間5社が共同で立ち上げた「知ろう、行こう、住もう、佐賀プロジェクト」の一環。佐賀県西部地域への移住を既に検討している人だけでなく、同地域と直接の関わりがない人にも最初に同地域を知るきっかけづくりを目指す。

 安倍政権が掲げる「まち・ひと・しごと創生基本方針2015」において、地方移住は重要なテーマに位置付けられており、人口減に悩む多くの地方自治体が取り組みに力を入れる。同イベントが開催される移住・交流情報ガーデンも、同方針の下、今年3月総務省が設けた。しかし、「移住促進施策の多くは、空き家バンクや住宅補助など既にそこに住みたいという意向がある人向けの支援が中心」であり、「移住意向の喚起を目的としたものは多くない」とクラウドワークスの田中健士郎さんは言う。「そもそも知らない土地を移住先に選ぶきっかけもない」とも。

 佐賀県はマイナビ社による調査で「一生行くことがなさそうな県ランキング」の1位に選ばれたり、出身タレントのはなわさんが同県の知名度が低いことをネタに歌うなど、県外の人にとって接点が少ないとされるエリア。一方で、武雄市は、移住者からの評価が高く、宝島社「いなか暮らしの本」が選ぶ「日本の住みたい田舎ランキング」では2位に。「きっかけさえあれば魅力に気付いてもらえる」と田中さん。

 同プロジェクトでは、同地域にある通常はイベント会場として貸し出しを行っていない8つのスペースを舞台にした「佐賀に行ってみたくなるイベント」のアイデアをクラウドソーシングで募集。17日間で全国から177案が集まった。22日の「佐賀フェスタ」では最終候補からグランプリを選ぶ投票と結果発表を行う。当日まではフェイスブックのいいね!数を競うWeb投票を開催。

 最終候補には、武雄温泉通りの重要文化財・楼門でのファッションショーや明治時代に作られた鹿島市の漬物蔵で開くカラオケ大会、国内最大級の焼き窯がある嬉野市の志田焼の里博物館でのホットヨガイベント、市とカルチュア・コンビニエンス・クラブ(渋谷区)が共同運営することで有名な武雄市図書館でサバイバルゲームを行う「リアル図書館戦争」など、ユニークな10案が選ばれている。今後、最終候補の中から実現性が高い案は実際の開催も検討するという。

 佐賀フェスタでは、移住相談会や就職相談会の他、鹿島酒蔵ツーリズムの利き酒会や佐賀牛などの特産品が当たる抽選会、佐賀県での新しい働き方やスペース活用の可能性についてのトークイベント、同エリアの魅力を伝えるパネル展示などを行う。

 開催時間は13時~17時。イベントアイデアコンテストの最終投票受け付けは15時まで。結果発表は16時~17時に行う。入場料無料。入退場自由。

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