JR東京駅改札内1階に12月4日、駅ナカレストラン施設「GRANSTA DINING(グランスタダイニング)」がオープンする。運営はJR東日本グループの鉄道会館(中央区八重洲2)。
「TOKYO STATION CITY」構想の一環として、従来の「Dila 東京ダイニングコート」をリニューアルして開業する同施設。開発面積は約990平方メートルで、店舗面積は約600平方メートル。丸の内側の「レストランゾーン」と八重洲側の「イートインゾーン」で構成され、全16店のうち12店が新業態または駅ナカ初出店となる。想定売り上げは年間約40億円。
ストアコンセプトは「日本の台所」。1日約220万人が利用する東京駅で、「日本の伝統的な食を紹介するだけでなく、海外文化がアレンジされて日本に定着した食や、今まさに進化しつつある食など、日本の食文化の時の流れを表現」するという。同コンセプトに合わせ、施設内に200膳以上の箸で覆われた高さ約2.5メートル、直径約1メートルの円柱状のオブジェに時計を配した「箸ら(はしら)時計」を設置する。
レストランゾーンには、かつてJR車両内で食堂車を運営していた「日本食堂」が当時の内外装やメニューを再現したレストランを出店するほか、築地の老舗すし店「築地寿司清」や山形県庄内地方のイタリアン「アル・ケッチャーノ」の奥田政行シェフがプロデュースするパスタ専門店「Yudero 191 フロム アル・ケッチャーノ」、「赤坂離宮」の譚彦彬シェフがプロデュースしたチャーハン専門店「東京炒飯 Produced by 赤坂離宮」、江戸前そば店「江戸せいろう蕎麦~かんだやぶそば 5代目堀田康太郎監修~」、仙台の人気牛たん店「仙臺たんや 利久」がオープン。ほぼすべてのショップでテークアウトにも対応する。総席数は156席。
イートインゾーンには、日本ならではの食文化である駅弁専門店「ニッポンの駅弁」、だしで炊き込んだご飯を使用する「米のワンハンドフード」を提供する「米米米(こめざんまい)」、ホットドッグ専門店「東京ドッグ」や「飲むジンジャー」を提案するカウンターバー「銀座のジンジャー」、ジュース専門店「百果百菜」などユニークな新業態店が登場。そのほか、福岡の人気ショップ「アルデュール」の小代シェフが作るジェラート専門店「ジュラス」、「パティスリーキハチ」とデンマークのデザートシェフ「モーテン・ヘイバーグ」のコラボショップ「patisserie KIHACHI & DESSERTCIRKUS」、食のセレクトショップ「キノクニヤ アントレ」が出店。併せて、テークアウトした商品をその場で食べられる共用フリー席を21席を設ける。
営業時間は、レストランゾーン・販売企画スペース=7時~22時30分、イートインゾーン=6時30分~22時30分。早朝開店により利用客のニーズに応え、各店では朝限定メニューを提供する。