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フィンランドのアートビレッジ滞在記録展、茅場町のセレクト書店で開催

フィスカルス村の空気を再現するインスタレーション

フィスカルス村の空気を再現するインスタレーション

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 茅場町・霊岸橋近くのセレクト書店「森岡書店」(中央区日本橋茅場町2、TEL 03-3249-3456)内のギャラリースペースで12月21日、「小林且典展 フィルスカス村滞在記録-風景と静物」が始まった。

村での記憶を二次元に留める

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 同店の建物は1927(昭和2)年建造の重厚な近代建築。オーナーの森岡督行さんが「この空間と出合ったから店を始める決心がついた」と、8年勤めた神保町の古書店から独立し2006年に同店を開いた。店内には森岡さんが厳選したアート本や写真集、海外で買い付けた古書などが並び、併設されたギャラリースペースではイラストや写真などを常時展示し、定期的に朗読会やコンサートを開催している。

 フィンランド南西部に位置するフィスカルス村は、17世紀に刃物メーカー「フィスカルス社」が設立され発展したが、1970年代に工場が移転、本社もアメリカに移転したことで一時衰退。しかし、1994年、村に残された古い工場や空き家を活用した30人のアーティストによる作品展が開催されて世界的な話題になり、以降、多くのアーティストが移り住んだことで「アートビレッジ」として再生したという歴史を持つ。

 彫刻家・小林且典さんは今年8月~10月に同村に滞在し、インスピレーションを得て木彫り作品を制作。同展では、自作レンズを使用したカメラでそれらを撮影し、オブジェと写真を絡めたインスタレーションを行う。展示物の販売もあり、価格は作品の大きさに基づく。最も小さなもので3センチ=3,000円から。

 開催時間は13時~20時。日曜と12月30日~1月6日は休館。入場無料。1月15日まで。今月29日には、東京フィルハーモニー交響楽団所属のコントラバス奏者・遠藤柊一朗さんによるコンサートも開く。19時開演。入場料1,000円。定員30人。事前予約制。

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