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日本橋ホールで「ビルで働く演劇人」公開ワークショップ 短期特訓の成果披露

ビジネスマンと演劇人の異色のコラボ。初の試みとなる今回は、役者を志す9人の演劇人がチャレンジ

ビジネスマンと演劇人の異色のコラボ。初の試みとなる今回は、役者を志す9人の演劇人がチャレンジ

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 2018年10月に開業した日本橋髙島屋三井ビルディング9階の「日本橋ホール」で2月28日、「ビルで働く演劇人~夢を応援するビルプロジェクト」公開ワークショップが行われる。主催は三井不動産ビルマネジメント。

演劇講座は業務終了後の18時~21時。練習にも熱が入る

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 「働く場」と「演劇文化」の融合によるビル圏内の共創デザインを目指す同社が進めてきた同プロジェクト。昨年12月のオーディションで選ばれた「演劇人」たちは演技のプロ・セミプロ含めて9人。日中は同社が管理するビルのテナントなどで働き、就労後の18時~21時に芝居の稽古を行う。演出家の板垣恭一さん、シライケイタさん、下司尚実さんの3人が講師を務め、2か月間特訓に励んできた。

 同プロジェクト責任者で同社企画開発部の山田幹大グループ長は「今回初めての試みとして『演劇界』と『ビジネス界』の融合に挑戦した。芝居関係者の悩みとして、練習場所の確保やフレキシブルなシフトが可能な就労先とのマッチングが挙げられる。オフィス・飲食・ホール等が入る複合ビルを運営する不動産会社としては、空きスペース・アイドルタイムの活用やテナントへの就労者確保、人手不足支援にもつながる」と話す。

 「特に演劇関係者にはコミュニケーション能力が高い人材が多く、演劇メソッドがプレゼンテーションなどビジネス領域にも応用できるのではないかと考えている。俳優が働きながら芝居を続ける、という選択肢も可能になるのでは。オフィスビルの中に『演劇人』が入っていくことで新しい価値や文化創造につながっていく」とも。

 28日の舞台では講師3人が指導して30分程度のワークショップを3テーマ披露する。「芝居が出来上がるプロセスをライブ稽古の形をとって30分で表現したい」と板垣さん。「こうした形で企業の支援を受けながら演劇をプロデュースするのは初めて。社会人野球のように企業が応援し高めあう『企業演劇リーグ』ができたら面白い。演劇関係者の悩みの一つとして観客の動員がある。店で働くスタッフや机を並べる同僚が芝居に出演したら、お客さんや仲間に演劇を身近に感じてもらい応援してもらえる。そもそも日本には芝居ファンが少ないが、芝居を楽しむ文化の入り口になれば」と話す。

 開催時間は19時~21時。入場料=2,000円(三井のオフィスビル、テナント勤務者は無料 先着順)。申し込みはホームページで受け付ける。

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