日本橋浜町の笠間稲荷神社(中央区日本橋浜町2)で2月3日、「節分祭」が開催された。
日本三大稲荷の一つ茨城県笠間稲荷神社の東京別社として信仰を集めている同神社。江戸時代末期に時の笠間藩主・牧野貞直が本社からの分霊を祭り、建立された。祭神はすべての食物を司る宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。
節分は、冬の節から春の節に移る立春前日の節分の日に行う除災・招福の神事として親しまれ、全国各地の神社で豆まきが行われる。同神社では12時、14時、16時、19時の4回、豆まきが行われた。
「例年、200人から250人くらいの人が豆を拾いに来る。オフィス街の昼休みにビジネスマンが訪れたり、近所の幼稚園や小学校の帰りに子どもたちが寄ってくれたりと、時間帯によりさまざま」と同神社神職の森剛(もりたけし)さん。
一般に、豆まきはその年に厄年となる年男、年女であることが多いが、同神社では年齢に関わらず、家族の健康、商売繁盛を祈念したいという氏子は誰でも参加できる。地域に密着して受け継がれてきた神事だけに、「参加回数最多者は今年で54回目の墨田区の方。歴代2位は49回で、神社の隣の表具店の方」だという。