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京橋で「ヒロアカ原画展」 連載10年の集大成で作品の魅力を多角的に体感

ゾーン1「『架空(ゆめ)』は『現実』に。」では、「デクとオールマイトの出会い」から「全面戦争突入」までを紹介

ゾーン1「『架空(ゆめ)』は『現実』に。」では、「デクとオールマイトの出会い」から「全面戦争突入」までを紹介

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 「堀越耕平『僕のヒーローアカデミア』原画展」が6月22日、TODA BUILDING6階「CREATIVE MUSEUM TOKYO」(中央区京橋1)で始まった。

連載10年の軌跡をたどる564点を展示

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 2024年8月、10年間にわたる連載を終えた漫画「僕のヒーローアカデミア(以下、ヒロアカ)」は、世界累計発行部数1億部を超える大ヒット作品。連載終了後もアニメシリーズなどで人気の高まりは衰えず、同年11月に原画展の開催が告知されると、SNS上では「#ヒロアカ原画展」などのハッシュタグを中心にファンの期待と熱気が高まっていた。

 原作者の堀越さんにとって「ヒロアカ」は初の長期連載かつ、世界的大ヒット作品であり、自身の表現力の限界に挑み続けたことから「キャリアの中でも特に大きな挑戦」と位置付けられている。作品の集大成となる展示会開催に向けて、堀越さんは開催前の会場に10時間滞在し、自ら会場展示に手を加えるなど作品への強い思い入れとファンへの感謝を示した。

 展示はプロローグエリアとストーリーを追体験する5つのゾーンで構成する。直筆原稿や制作資料、19点の描き下ろしイラストを含む計564点を展示し、アナログ原稿、デジタル原稿、ネームなど、作画技法の変遷も紹介する。各ゾーンでは、物語の重要なエピソードやキャラクターの名場面を堀越さんのコメントや特別解説とともに並べる。

 ゾーン1「『架空(ゆめ)』は『現実』に。」では、「デクとオールマイトの出会い」から「全面戦争突入」までを、ゾーン2「『ヒーロー飽和時代』の終焉。」では「第二次決戦」直前までを、原画とともに振り返る。ゾーン2には撮影可能なフォトスポットを設け、死闘の中で変貌した「黒デク」の等身大フィギュアが「荒廃した世界」の象徴として存在感を放つ。

 ゾーン3「ヒーローと敵(ヴィラン)、最後の戦い。」では戦禍の世界を空間演出で表現し、クライマックスの熱量を伝える。ゾーン4「繋(つな)ぎ、紡がれる想(おも)い。」は戦いの決着シーンを中心に、キービジュアルを立体で再現した特大パノラマフォトスポットを設置。ゾーン5「少年少女等が取り戻した『日常』の記録。」では、物語の完結後も続くキャラクターたちの日常を、書き下ろしイラスト「Special Illustration Snapshot」のコーナーで紹介する。

 物販コーナーでは、開催を記念したオリジナルグッズを106アイテム、「堀越耕平『僕のヒーローアカデミア』原画展 公式図録」(2,970円)などを販売する。隣接のテーマカフェ「CREATIVE MUSEUM TOKYO CAFE」では、作中登場人物をイメージしたオリジナルメニューを用意。「緑谷出久のSMASHサーモンカツ丼」、「轟焦凍のSHNK冷製チーズクリーム麺」、「死柄木弔のCRUMBLEカレーイカスミパスタ」(各1,790円)や「麗日お茶子のヒーローパフェ」「トガヒミコの敵(ヴィラン)パフェ」(各1,490円)などフード7品、ドリンク10品、デザート7品を提供する。メニュー1品注文ごとにノベルティを1つ進呈する。

 広報担当者の小野仁冬さんは「作品を愛してくれた皆さんに、原画に込められた熱い思いを、会場でストーリーをたどる体験とともに届けたい。展示を通して作品世界をあらためて感じ取ってもらえたら」と話す。

 開催時間は10時~20時。後期分チケットの一般発売は7月5日から。当日券なし。カフェ利用は事前予約制で別途予約整理券が必要。8月31日まで。

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