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蛎殻町で浜口陽三の銅版画と制作風景写真展-1950年代のパリで撮影

浜口陽三「魚とレモン」

浜口陽三「魚とレモン」

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 蛎殻町の「ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション」(中央区日本橋蛎殻町1)で5月3日、「浜口陽三展 ジャーナリスト・阿部徹雄が撮った浜口陽三 1958年 パリ」が始まった。

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 1950年代にパリで認められ、世界的に活躍した銅版画家・浜口陽三がパリから持ち帰った作品をさまざまな切り口で紹介するとともに、銅版画の普及に努める同館。今回は、ジャーナリストでカメラマンの阿部徹雄が1950年代当時ヨーロッパで活躍したアーティストたちのアトリエを取材した写真集「現代の造形/ヨーロッパの芸術家たち」を基に、写真20点と銅版画約50点を併せて展示する。

 写真が撮影されたのは、浜口が東京とサンパウロの2つの国際コンクールで日本人初のグランプリを受賞した翌年に当たる1958(昭和33)年春。いよいよ世界を舞台に活躍するという意欲に満ちた様子が写真からもうかがえる。「芸術家の机やその作業工程は、制作の技が隠された秘密の場所。めったに明かされることはない」と同館学芸員の神林菜穂子さん。同展では、パリ暮らしが長かったため、国内に資料が少ない浜口の貴重な制作風景を垣間見ることができる。

 開催時間は11時~17時。月曜休館。入館料は、大人=600円、大学生・高校生=400円、中学生・小学生=200円。7月31日まで。

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