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茅場町のセレクト書店で写真展「本は崩れず」―有名評論家の蔵書を撮影

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 アート系古書を取り扱う茅場町のセレクト書店「森岡書店」(中央区日本橋茅場町2、TEL  03-3249-3456)併設のギャラリーで8月8日、評論家・草森紳一の蔵書写真展「本は崩れず」が始まる。

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 草森紳一は1938(昭和13)年、北海道生まれ。雑誌編集者を経て、漫画、写真、ファッション、広告、建築、美術、古今東西の文学などあらゆるジャンルをテーマに執筆を行い、1960年代、日本大衆文化評論のパイオニアとして注目を集めた。「執筆のため、収入の7割は資料本の購入に充てた」というほど、膨大な数の本を保有したことでも有名。晩年は、永代橋近くのマンションで約3万冊の本とともに暮らしたが、山積みの本が崩れ、浴室のドアがふさがり中に閉じ込められた経験などを随筆「本が崩れる」に記している。

 同展は、友人や仕事仲間による回想集「草森紳一が、いた。」の発売に合わせて開催。草森が自身の蔵書を資料用に分類して撮影した写真の中から一部を選んで展示する。一部の写真は手にとることも可能。1927(昭和2)年に建てられたビル内にあるギャラリーの雰囲気も相まって、同時代に生きた草森の幅広い活動や魅力を感じることができる。「草森紳一を知らない方にもぜひ足を運んでほしい」と店主の森岡督行さん。

 開催時間は13時~20時(8月8日のみ18時30分まで)。日曜定休。入場料は500円。今月20日まで。

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