日本橋・京橋エリアで4月27日~29日、店舗を拠点としたアートイベント「東京 アート アンティーク~日本橋・京橋美術骨董まつり~」が開催される。
古美術・工芸・近代絵画・彫刻・版画など150の専門店が集積する同エリア。若い世代やアートになじみの薄い層に、敷居が高いと思われがちな美術や骨董(こっとう)のギャラリーに足を運んでもらいたいと各店が連携してイベントを企画。トークショーやワークショップ、無料のドリンクサービスなどを展開。参加店舗を紹介する「ギャラリーガイドブック」を制作し、イベントに参加する各店舗で無料配布、共同でPRする。
同イベントは1998年、古美術中心の「日本橋・京橋骨董まつり」として始まったが、2010年から現代アートのギャラリーも加わった。今年は、美術店・画廊のほか、三越日本橋本店(日本橋室町1)と日本橋高島屋(日本橋2)、丸善書店日本橋店(日本橋2)など65店が参加し、旅行会社「クラブツーリズム」(新宿区)によるガイド付きギャラリーツアーも企画。ゴールデンウイーク初めの観光イベントとして盛り上げる。
昨年は震災後間もない時期の開催にもかかわらず、一部イベントで会場に入りきれないほど多くの参加者が集まったこともあり、今年はメーンイベントを百貨店に移した。日本橋高島屋では「東京スカイツリー」のデザイン監修者である彫刻家・澄川喜一さんの展覧会を開催。29日には澄川さんによるギャラリートークを開く。そのほか、京橋区民会館(27日)、三越日本橋本店(28日)、日本橋高島屋(29日)で、美術史家で華道研究家でもある武内範男さんによる生け花実演ライブを行う。
会期中、通常は休むことが多い土曜・日曜・祝日にも各ギャラリーが営業。幅広い層に間口を広げる。「各店で開催されるイベントをきっかけに日本橋エリアに訪れた方々にも、点在するギャラリーに足を運んで美術に触れてもらいたい」と広報担当の小野瀬裕子さん。「今後はさらに地域に根ざしたイベントとして位置付け、美術の街として盛り上げていきたい」とも。
会期中の各店の営業時間は11時~18時(29日は17時まで)。イベント参加方法はホームページで確認できる。