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日本橋馬喰町でグラフィックアート展-「飛行機のコックピット」モチーフに

あえて閉鎖的に設けた入り口は茶道でいう「露地」に倣い、日常空間から非日常の世界に誘う役割を果たす。「

あえて閉鎖的に設けた入り口は茶道でいう「露地」に倣い、日常空間から非日常の世界に誘う役割を果たす。「

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 馬喰町のギャラリー「ラディウム-レントゲンヴェルケ」(中央区日本橋馬喰町2、TEL 03-3662-2666)で9月7日、飛行機のコックピットをモチーフにしたグラフィックアート展「SCHEMA(スキーマ)」が始まる。

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 同ギャラリーには、「美術品としての技術に優れ、鑑賞者に驚きを与え、作家が自身の美学を持っている」12人の作家が所属。同展では、所属作家の一人である佐藤好彦さんによるグラフィックアートを展示する。

 図式や図表を意味する単語「スキーマ」をタイトルとし、これまで立体作品を中心に発表してきた佐藤さんが平面的な表現に挑戦。大量の計器と無数のスイッチによって構成される飛行機のコックピットを都市空間になぞらえ、日頃、誰もが無意識に享受してきたさまざまな価値観と、無視してきてしまった問題に目を向けさせようと試みる。

 築50年の木造繊維倉庫をリノベーションした同ギャラリーは、同所に移転して4年目。「大森、青山、吉祥寺、六本木と移り変わってきたが、この場所がダントツに居心地がいい」と池内務社長。「誰がそこで何をしているかを、誰かがなんとなく気にしてくれているという安心感がある」とも。

 展示スペースは12坪。あえて閉鎖的に設けた入り口は茶道でいう「露地」に倣い、日常空間から非日常の世界に誘う役割を果たす。「美術作品を手に入れることは、日常から離れた敷居の高い行為。だからこそ、度胸をもって扉を開けてきてほしい」と池内社長。

 開廊時間は12時~20時。日曜・月曜・祝日休廊。今月29日まで。

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