浜町公園（中央区日本橋浜町2）で8月27日・28日、「第21回中央区大江戸まつり盆踊り大会」が開催された。主催は中央区。

　初日は16時から、はやし山車や横断幕、子どもみこしなどが人形町から甘酒横丁を経由し、メーン会場となる浜町公園まで練り歩くオープニングパレードを実施。公園の特設やぐら舞台では、民謡歌手の歌唱や区民による演芸、江戸消防記念会による「はしご乗り」「まとい振り」などのアクロバティックな技が披露された。

　同公園には2日間にわたり、地元町内会による「大江戸縁日コーナー」や「べったら市」「歳の市」「せともの市」などの屋台が並ぶ「区内名物市コーナー」を展開。公園周辺では、中央区の友好・交流都市である東根市、富士河口湖町などや、中央区内にアンテナショップを構える北海道、青森県などの特産品が販売された。

　クライマックスは、日が落ちてからの盆踊り大会。町内のグループが順々にやぐら舞台に上がり、踊りチームや太鼓チームが練習の成果を披露、会場全体を盛り上げた。中央区音頭「これがお江戸の盆ダンス」は、「チュチュッとチュ～チュッと中央区～」などの歌詞で中央区を全面に出したオリジナル音頭。小学校や町内会で練習が行われるなど地元で浸透しており、この曲が流れると小さな子どもから年配の方まで踊りの輪に加わり、一段と広がりをみせた。

　同祭りは、区民のふるさと意識の高揚と地域の活性化を図るため、江戸の町にゆかりの深い盆踊りを中心とした恒例行事。中央区地域振興課の担当者は「盆踊りブームや浴衣ブームに乗って年々参加者が増えている。今年は6万人を超す勢い。ありがたいことだが公園のキャパシティーも限られているので、安全面を第一に、あくまでも地元の方々のつながりを大切にしたイベントとして続けていきたい」と話す。