はとバス(大田区)は8月、日本橋川でのクルージングと怪談話を楽しむ「講釈師と行く夜の怪談クルーズツアー」を開催する。
同社が1973(昭和48)年以来、開催する人気企画。1999年からは怪談ゆかりのスポットを巡り、車内や食事会場で講談師の怪談話を聞くスタイルに。今年は、初めて、船上で怪談を楽しむプログラムを組み込んだ。
ツアーは、8月3日・4日・15日・17日・18日・31日に開催。JR東京駅丸の内南口を出発し、東海道四谷怪談に登場する「お岩さん」を祭る「四谷於岩稲荷」(新宿区)や日本三大怨霊の一つ「平将門首塚」(千代田区)の訪問、谷中全生庵(台東区)での幽霊画鑑賞、根岸の老舗豆腐料理店「笹乃雪」(台東区)での夕食の後、日本橋船着場から船に乗る。船上では、講釈師・神田春陽さんが怪談を披露するほか、船長による日本橋川の各橋の構造や歴史の解説も。
7月9日には、ツアーに先駆け、神田明神と於岩稲荷で「お祓(はら)い」を実施。企画担当者や乗務員の代表者が運行の無事故を祈願した。
「青光りする川面が揺らめき、首筋をまとわりつくような風に怖さも倍増する。日本橋の南詰めは、江戸時代、罪人のさらし首が置かれた『さらし場』だった場所」と同社広報室の小野恵子さん。「水辺の怪談で、暑い夏を少しでも涼しく過ごしてもらえれば」とも。
参加費は夕食付きで、大人=9,900円、子ども(6歳以上12歳未満)=8,900円。ツアーの定員は42人(最少催行人数は20人)。5歳以下は参加不可。申し込みは、はとバスのウェブサイトや予約センター(TEL 03-3761-1100)で受け付ける。