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隅田川で「稚魚放流会」-魚飼う感覚で環境意識高める

アナゴ10キロ、ヒラメ300匹、クルマエビ500匹が流された。

アナゴ10キロ、ヒラメ300匹、クルマエビ500匹が流された。

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 隅田川護岸で6月8日、「稚魚放流会」が開催された。主催は「母なる川・隅田川に恩返しをする会」。

隅田川の水質も近年改善してきているという

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 放流されたのは、アナゴ10キロ、ヒラメ300匹、クルマエビ500匹。14年前、「高度成長で失われた自然を取り戻し、生物がすめる場所にしよう」と高橋伸治さんが発案した。毎年続けるうちに高橋さんの思いが広がりを見せ、今年は近隣の小学生を中心に約200人が参加。隅田川の水質も近年改善してきているという。

 参加した子どもからは「稚魚が大きくなったら戻ってきてほしい」「来年も続けてほしい」などの声が上がり、楽しみながら取り組んでいる様子が見られた。保護者からは「体験した後、子どもの目の色が変わった。意識を高める貴重な機会だ」という声も。

 「魚がいるからゴミを捨ててはいけないと、子どもが親に諭す場面も見掛けるようになった」と同会の竹内進さん。会の運営は全て募金で賄われており、「子どもたちの夢を育む手助けをしてもらえたら」と協力を呼び掛ける。

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