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日本橋三越、再開発に隈研吾さん起用 カルチャーリゾート百貨店の完成目指す

重要文化財の指定を受けることとなっている1914年建築の日本橋三越本館

重要文化財の指定を受けることとなっている1914年建築の日本橋三越本館

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 三越伊勢丹ホールディングスは5月23日、日本橋三越本店(中央区日本橋室町1)の再開発(リモデル)計画を発表した。

② 本館1階のフロアイメージ図

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 五街道の起点、日本橋に「越後屋」として創業し340年余の歴史を持つ同店。1904(明治37)年に「デパートメントストア宣言」を発表し、国内初の百貨店として日本の商業史に大きな足跡を残してきた。110年後の2014年3月には「カルチャーリゾート百貨店宣言」を発表し、日本文化の発信拠点として、ファッションだけでは捉えきれない日本の美意識を伝える取り組みを続けている。

 今回の再開発を機に、同店では売り場展開や商品分類も「文化(カルチャー)」で区切り、「食文化」「服装文化」「住文化」「あそび文化」の4軸で構成する。顧客グループの捉え方も従来の属性(年齢、性別、所得など)やライフスタイルに新たに「族」の考え方を加え、アート・工芸族、茶道族、ネコ族、機械時計族など顧客の趣味別にその価値観を反映するモノ・コト企画を全館や各階で展開。商圏を超えて、趣味や価値観に高い関心を持つ国内外からの顧客の来店を狙うという。

 環境デザインは、新国立競技場の設計を手掛ける建築家の隈研吾さんが担当。2017年より順次リモデルを進め、2018年春に第1期グランドオープンを予定する。本館1~3階、新館1~2階を第1期対象範囲とし、「カルチャーリゾート百貨店」完成に向けたリモデルの象徴となるフロアとして、新館1~2階にはコンテンポラリーアートのギャラリーを複数設置。現在5つあるギャラリーが本館・新館含め10カ所に増えるという。

 1914(大正3)年建築の同店本館は、百貨店の歴史を象徴するものとして文部科学省文化審議会の答申で、近く重要文化財の指定を受けることとなっている。

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