日本橋箱崎で砂糖を使った料理を親子で学ぶ「おさとうの会」が開かれた。主催は三井製糖(中央区日本橋箱崎36)と1型糖尿病の子どもと家族を支援する「つぼみの会」。
厚生労働省によると、日本では、1型糖尿病は10万人に1.2人の発症率といわれており、幼い子どもに多く発症することから小児糖尿病とも呼ばれている。患者は血糖値を高すぎず低すぎない状態を保つ必要があり、良好な血糖コントロールが大きな課題となっているという。
ゆっくり消化吸収される機能を持つ天然糖質「パラチノース」を配合した「スローカロリーシュガー」を販売する同社では、製品を生かしたお菓子作りを通じて、子どもたちと家族に良好な血糖コントロール方法について勉強する場として企画した。
9回目となる今回は5組の親子が参加。管理栄養士の藤原恵子さんの指導で手作りの「おはぎ」と「きなこ餅」作りに挑戦した。
自分で作った手作り和菓子を楽しんだ後は、スペシャルゲストとして料理研究家のコウケンテツさんが登場し特製キーマカレーと野菜チップの作り方をレクチャーした。「カレーを上手に作るには『あめいろ玉ねぎ』がポイント」とコウケンテツさん。「炒める前に砂糖を揉み込んでおくと短時間でおいしい『あめいろ玉ねぎ』ができる」とカレー作りの秘訣を披露し、参加した子どもたちは、目の前でタマネギやひき肉があっという間にキーマカレーに変身していく様子に見入っていた。