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「復興バー、銀座」日本橋に限定復活 被災地から1日マスターがおもてなし

復興支援を通して多くの人が集まり、街づくりに向けた熱い交流の場となった「復興バー」

復興支援を通して多くの人が集まり、街づくりに向けた熱い交流の場となった「復興バー」

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 JR神田駅南口近くにある「うまいもの交流サロン『なみへい』」(中央区日本橋本石町4、TEL 03-6666-5963)で6月10日、被災地支援企画「復興バー、銀座」が始まった。

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 石巻などの被災地で復興支援に携わるメンバーが日替わりマスターとして来場者をもてなす同企画。主催は東日本大震災以降、被災地に対して「顔の見える支援」を続ける一般社団法人「 東北支援会+プラス」(京橋1)。

 「復興バー」は、一般社団法人「ISHINOMAKI2.0」代表理事の松村豪太さんが数人の仲間と一緒に、宮城県石巻市にある、天井まで浸水した商店街の店舗をDIYで修復・改装し、2011年7月にオープンした。10人ほどが入れる小さなバーだが、世界中から来た支援者やボランティアの交流の場となっている。

 「石巻の復興バーをより多くの人に知らせたい。どうせなら東京、銀座に持って来よう」と、復興支援で石巻に来ていた同支援会理事の茂手木厚志さんらが松村さんに話を持ち掛け、2013年夏に実現した。

 運営は負担が少ない日替わりマスター制で、メニューはドリンク、フードともにすべて540円。食材や酒は東北のもので定番メニューと、マスターメニューの組み合わせにするなど運営コンセプトも次第に現在のものに固まっていったという。

 5回目となる今回は、日本橋本石町の「なみへい」での開催となった。初日の10日には初代マスターでもある松村さんが担当。「未曾有(みぞう)の被害をうけた石巻だが、さまざまな支援を通して、たくさんの人が集まり街づくりに向けた熱い交流の場ができたのも事実」と松村さん。「震災前の石巻に戻すのでなく、あれだけの被害を乗り超えてきた石巻だからこそ提示できる、新しい社会づくりのひな型があるはず」と話す。

 日替わりマスターは震災で大きな被害を受けた旅館「松原荘」再建を目指す「石巻の若大将」こと木下智也さんの「若大将night」(6月25日)や「命の缶詰」で知られる「木の屋石巻水産」会長の次女、潜水服メーカー「モビーディック」社長長女による「すねかじりナイト」(7月2日)、東尚子さんによる、福島の地酒と食材を楽しむ「美味(おい)しいふくしま伝え隊」(7月8日)など、東北や九州から毎週末16夜16組が持ち回りで担当する。

 同支援会の茂手木さんは「被災地を忘れず風化をさせないために始めた『復興バー』。現地のおいしい食事と酒を楽しみながら、現地の方々と会話をして楽しんでほしい。バーでの出会いが、被災地へ脚を運ぶきっかけとなり、移り変わりゆくその姿を見ていただければ」と話す。

 営業時間は土曜、日曜、祝日( 7月22日は休業)=15時~21時30分、7月30日まで。

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