日本橋高島屋(中央区日本橋2)は現在、高島屋創業180周年を記念した特別ディスプレーを行っている。
1831年、飯田新七が京都に開いた古着・木綿商「たかしまや」が同社の起こり。海外の博覧会に着物などを出品して受賞したことをきっかけに宮内省御用達となり、1919(大正8)年に株式会社高島屋呉服店を創業。1922(大正11)年には日本橋に東京店を開店した。2009年、同店本館は百貨店として初めて国の重要文化財に指定されたことでも知られる。
ディスプレーは1階正面ショーウィンドー6面に展開。同社ゆかりの美術品をモチーフにした着物や、「伝統と格式を守りながらも現在の感性を取り入れた」器として、永楽善五郎さんや八木明さん、植場香澄さんの作品などを展示する。使用している歌舞伎役者のビジュアルは、1919(大正8)年1月に大阪・心斎橋店で開催された「歌舞伎衣装陳列会」のポスターを基に製作。描かれたのは、高島屋の屋号を持つ市川左団次の十八番の演目「矢の根」の曽我五郎時致(ときむね)だという。
同店では、180周年にちなんだ1,800円、1万8,000円、18万円の特別提供品や価格均一商品などを提供する「180周年記念大創業謝恩バーゲン」を開催中。今月12日まで。
営業時間は10時~20時。