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八重洲ミッドタウンの城東小でプログラミング授業 ゲームでコーディング習得

小さな成功体験を積み重ねながら学びを進める

小さな成功体験を積み重ねながら学びを進める

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 中央区立城東小学校(中央区八重洲2)で11月14日、小学3年生の児童約30人と同校の教師を対象としたプログラミング教育の出張授業が行われた。主催は、総合教育サービス事業の「やる気スイッチグループ」(中央区八丁堀2)。

八重洲ミッドタウン内に移転した城東小

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 同グループの出張授業「プログラミング教育HALLO(ハロー)」は、プログラミング教材「Playgram(プレイグラム)」をタブレット型コンピューター上で操作しながらゲーム感覚でプログラミングを段階的に身に付ける教育プログラム。HALLOでは2020年に運用を始め、現在全国で700以上のプログラミング教室で採用しているという。

 プログラミング教育は、2020年度から全国の小学校で必修科目となった。城東小学校は2014年度から中央区の「理数教育パイロット校」に指定され理数教育に重点を置いてきた。今回、「子どもたちがプログラミング的思考に触れられる機会をより多くしていきたい」との思いから、HALLOを今回の特別授業として取り入れたという。

 出張授業は3、4時間目の「情報」の授業内に行われた。当日は、児童だけでなく教師も同じ目線で課題に取り組んだ。授業開始後、タブレットを立ち上げると子どもたちは「マイクラだ」「スクラッチだ」となじみのあるゲーム名を口々にし、すぐに画面操作に没頭。今回挑戦する、ロボットの動きをプログラミングで設計するゲーム『博士とのミッション』のためのキャラクター選びとチュートリアルに熱中していた。

 一つ目のゲーム「タイムアタック」は、90秒間にミスコードを最小にしながらクリアしていく内容。時間内に簡単な工程を繰り返すことで、前回のミスを修正してスコアアップを目指す。2つ目の「チャレンジ」は、川に橋を架けてキャラクターを操作して渡らせるゲームだが、正しい橋の架け方が一つだけではないことを学ぶことで論理力が鍛えられるという。

 HALLOスタッフの鳥海さんは「スコアを競い合うというよりも、自分のスコアを伸ばし、操作するうちに時間管理と問題解決力を学ぶことが重要」と話す。

 児童の間では、獲得ポイントや操作法などゲームを介したコミュニケーションが自然と生まれ、コーチから「ほかのやり方でできた人は」の問いに積極的に手を上げ、クラスメートの前で自分が発見したプロセスを説明する姿が見られた。参加した児童の一人は「プログラミング体験は一度やったことがあって、またやりたいなと思っていたので今日はうれしかった」と話す。別の児童は「授業の前は難しそうでちょっと嫌だなと思っていたが、やってみたら楽しかったのでプログラミングが前よりも好きになった」と笑顔を見せていた。

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