JR東京駅八重洲中央口すぐの場所にある「京都館」(中央区八重洲2、TEL 03-5204-2260)で現在、「LEDあんどん」が展示されている。
LEDあんどんは、京都の伝統技術である京友禅染めのデザインを伝統工芸士が手彫りしたヒノキ板をシェードに使い、LED(発光ダイオード)を光源に使ったデザイン照明。精密機械メーカーのアイ工房(京都市南区)が開発した。LEDは省電力で約4万時間持続し、絵柄からこぼれる光が幻想的な雰囲気を醸し出す。同社の古田岩美社長は「LEDを使うことで長持ちする。エコで長寿な作品として、伝統工芸に新しい価値を与えることができる」と話す。
今回は、四季の草花をテーマにした作品(高さ25.7、幅13.3、奥行き13.3センチメートル、3万8,000円)4種と、西陣織の織機が柄の情報を読み取るパンチカード「紋紙(もんがみ)」をモチーフとした作品(高さ21.5、幅18、奥行き18センチメートル、2万円)1種を展示。全作品に、経済産業大臣指定の伝統工芸士が製作したことを証明する個体番号が入る。
「全て手作りなので、要望があればお客さまの好きなデザインを彫り込むことも可能」と古田社長。結婚祝い用のペアや、ホテルのインテリア用などにオーダーメードでの依頼があるという。「今後、びょうぶにLEDを組み込んだものなど、伝統とテクノロジーの融合で新たな伝統工芸を築いていきたい」と意気込む。
営業時間は10時30分~19時30分。入場無料。展示は3月31日まで(3月30日は休館)。