江戸時代の版元、蔦屋重三郎について学ぶ「蔦重(つたじゅう)勉強会」が12月14日、日本橋の常盤小学校新館2階の体育館(中央区日本橋本石町4)で開催される。主催は、地元町会の有志で構成する「蔦屋重三郎を学ぶ日本橋の会」。
同会では、2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華之夢話」の主人公蔦屋重三郎が開業したという「耕書堂」が日本橋の通油町(現日本橋大伝馬町)だったことから、地元を盛り上げ稀代の浮世絵プロデューサー「蔦屋重三郎」に関心を持ってもらうおうと勉強会や体験会などの活動を続けている。
3回目となる同勉強会。今回は元NHKプロモーションプロデューサーで浮世絵伝道師を自認する牧野健太郎さんを講師に迎える。講演では「浮世絵語り」と題して日本橋や魚市場などの浮世絵を中心に江戸の日常生活や風景、楽しみ、遊びなどをデジタル化した浮世絵画像を拡大して細部まで説明する。
4階の図工室では浮世絵の制作に関わる絵師、彫師、「摺師(読みがな)」の職のうち、「摺(す)り」にフォーカスして「浮世絵摺り体験会」を開催。講師に江戸木版画 摺師 で文化庁無形文化財選定保存技術認定職人の岡田拓也さんと同じく刷り師で荒川区登録無形文化財保持者の松崎浩繁さんを招き、子どもや初心者でも体験できるようはがきサイズの1色刷り版木を用意する。うちわの風で動く玩具「ずぼんぼ」や「凧(たこ)」作りが体験できる「江戸おもちゃ体験会」も同時開催する。
講演会の開催時間は10時~11時10分(9時30分開場)。入場無料。予約は申し込みページで受け付ける。「浮世絵摺り体験会」「江戸おもちゃ体験コーナー」の実施時間は10時~12時。参加無料(先着順、子ども優先)。