買う 学ぶ・知る

日本橋大伝馬町に「蔦重」ギャラリー 大河の舞台で街おこし

「耕書堂」跡地から数十メートルの位置にある本社ビル1階ホワイエにオープンした「蔦重通油町ギャラリー」

「耕書堂」跡地から数十メートルの位置にある本社ビル1階ホワイエにオープンした「蔦重通油町ギャラリー」

  • 20

  •  

 大河ドラマ「べらぼう」の舞台の一つ・大伝馬町に「蔦重通油町(つたじゅうとおりあぶらちょう)ギャラリー」(中央区日本橋大伝馬町)が3月5日、期間限定でオープンした。

大伝馬町に「蔦重」ギャラリー開業 大河の舞台で街おこし

[広告]

 同ギャラリーを運営するのは、ユニホームメーカー「ボンマックス」(同)。社長の外川雄一さんが半年前に参加した「日本橋大伝馬町三の部町会」主催の「蔦重勉強会」がきっかけになり、「耕書堂」跡地から数十メートルのところにある本社ビル1階に期間限定でギャラリーを構えた。街おこしの拠点にする。

 ギャラリー内では、「蔦屋重三郎パネル展」のほか、近くの末廣神社で祈願済みの「通油町御守り」(小800円、大1,000円)や伊場仙製「通油町版画扇子」(3,850円~)、「刺しゅうに見えるプリントTシャツ」(5,500円~)、「財布」「名刺入れ」(1万円~)など同社の印刷技術を活用した関連商品を展示販売する。

 同勉強会で知り合ったという老舗扇子店「伊場仙」(日本橋小舟町)と、はけ・ブラシの老舗「江戸屋」(日本橋大伝馬町)、企画運営会社「スパート」(日本橋室町4)など新旧の日本橋企業が、商品提供やプロモーションで支援する。

 オープニングイベントであいさつに立った中央区長の山本泰人さんは「大伝馬町と日本橋エリアを盛り上げたいという皆さんの気持ちと民間のパワーを強く感じた。中央区も『べらぼう』は日本橋の魅力をアピールするのに絶好のチャンスと捉えている。来年は旧日本橋区と旧京橋区が合併し中央区が誕生して80年になる。散逸している資料を集めてアーカイブ化する記念事業も計画中なので、一緒に盛り上げていきたい」と話す。

 同ギャラリーのアドバイザーで江戸料理文化研究所の車浮代さんは「大河ドラマは5月から蔦重が店を構えた後の物語になり、舞台が大伝馬町に移る。蔦重だけでなく風間俊介さんが演じる鶴屋喜右衛門や愛之助さんが演じる鱗形屋孫兵衛がこの通りを行き交う姿を思い浮かべてほしい」と話す。

 外川さんは「我々の使命は江戸時代に咲き誇った日本文化をアピールすること。電気配線以外、ギャラリーは社員が手作りした。蔦重への愛を込めた展示とテクノロジーを詰め込んだボンマックスの商品を見に来てほしい」と呼びかける。

 営業時間は10時~18時。土曜・日曜・祝日休館。2026年1月31日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース