東海道の起点である日本橋からスタートする「東海道・師走の大掃除2011」が12月3日、開催された。
主催は、東海道53次の各宿場町を清掃活動でつなぐことを目指す「東海道リンケージ クリーンナッププロジェクト」。2009年、東海道33番目の宿場町である二川(愛知県豊橋市)で20代の有志6人が始め、今年5月からは月1回、日本橋でもクリーンアップ活動が始まった。東海道やまちづくりに興味がある人なら誰でも参加できる。「活動のきっかけは二川のまちおこしだった。クリーンアップ活動を選んだのは、見える活動を通じて地域の人と触れ合っていきたかったから」と代表の三浦秀之さん。
「ゴミの日」である同日は、1次目の品川でも初開催。日本橋交番前(中央区日本橋兜町)を出発し、国道1号線から日比谷通りを南下した組と、JR品川駅前を出発し、第一京浜から日比谷通りを北上した組が増上寺(港区)付近で合流した。各組約15人が参加し、「今回は初めて、日本橋と品川という点と点がつながって線になる。今後も活動の輪を広げ、東海道の線を作っていけたら」と三浦さん。
清掃中、参加者全員が着用するオリジナルロゴ付きの前掛けは、全国シェア9割を占める34番目の宿場町・豊橋製のもの。主催者らは「活動する宿場町が増えるごとに、前掛けをつけた清掃人があちこちで増殖していく」という夢を描く。