東京都中央区は10月1日~3日、区内を走るコミュニティーバス「江戸バス」を無料運行する。同バスの認知と利用促進を図るのが狙い。
江戸バスは、区内の交通不便エリアの解消や公共施設の利便性向上、他の交通機関へのアクセス向上、外出機会の増加、地域の活性化を目的として、昨年12月に運行開始。区役所(中央区築地1)を起点に八丁堀、八重洲、東京駅、新日本橋、室町、小伝馬町、馬喰横山、浜町、水天宮前などの日本橋エリアを回る「北循環」と、聖路加病院や月島など湾岸エリアを回る「南循環」の2つのルートがある。平日は7時台から、日曜・祝日は8時台から20分間隔で運行し、通常運賃は、大人・子どもともに100円(未就学児は無料)。
「運行開始以来、江戸バスの利用者は全体で1.6倍程度増えたが、平日の利用が多く、休日の利用は横ばい。利用者へのアンケートでも、通勤客中心に地域の足としては定着してきたものの、地域の活性化やにぎわい作りの点では評価が低かった」と、中央区土木部管理課長の有賀重光さん。「10月1日は都民の日で、都内の学校は休日だが企業は休みではないので通勤者への認知向上の機会になり、2・3日は土日なので、区外も含めた多くの人に観光や買い物などで中央区を巡ってもらう機会になる」として、今回の無料運行日を設定したという。
10月1日から始まる「中央区観光商業まつり」では、期間中、「宝探しゲーム“中央区大捜査線”」を開催。区役所などで配布されるチラシや江戸バス内のポスターに印刷されているヒントを頼りに、区内8カ所に隠された宝箱を探し、そこに記されたキーワードを集めて応募すると32型液晶テレビなどが当たる。区では、同ゲームへの参加に「江戸バスを利用してほしい」と呼びかけている。