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丸の内「働き女子」痩せ率28%・朝食欠食率36% 食生活白書で健康に赤信号

「まるのうち保健室」では検査項目を女性向けに設計し、機器測定のほか体型別に栄養相談を行う

「まるのうち保健室」では検査項目を女性向けに設計し、機器測定のほか体型別に栄養相談を行う

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 新丸ビル(千代田区丸の内1)10階の「エコッツェリア」で6月12日、「まるのうち保健室」による、働く女性の健康測定、生活習慣に関するアンケート調査の報告会が行われた。主催は三菱地所、タニタなどで構成する「Will conscious Marunouchi」実行委員会。

受診者アンケートでは、「おいしい和食の朝ごはん」を望む声が多かったという

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 「食育丸の内」プロジェクトの一環として同委員会が、近隣で働く女性を対象に実施した同保健室。検査項目を女性向けに設計し、体組成、ヘモグロビン、骨密度などの機器測定のほか、受診者を7タイプに分類し体型別の食生活相談を行った。2014年9月から2015年3月までに1022人が参加し、今回の報告は診断を受けた参加者の中から20代~30代の女性749人のデータをまとめたものだ。

 白書では、丸の内「働き女子」の痩せ率が全国平均12.3%の2倍以上になる28%と報告。1日の摂取エネルギーも平均で1479キロカロリーと同年代女性に必要な2000キロカロリーを大きく下回っており、原因として36%にも達する朝食欠食率(全国平均の19.5%)を指摘している。就業時間が長引くほどアルコールや油ものの摂取量が増え、翌朝の朝食欠食率が高まる傾向にあるという。

 「丸の内で働く女性の現状は、栄養不足、睡眠不足、運動不足の三重苦。特に妊娠適齢期でもある20代~30代の女性の痩せ率の増加は大きな社会的リスクにつながる」と調査分析を行った予防医療コンサルタントの細川モモさん。「食の大切さを学んで、自分の体に合った栄養管理を実践してほしい」と語っていた。 

 同委員会では、10月以降「まるのうち保健室2015」を開催し、さらに調査結果を踏まえて、丸の内の飲食店や食品メーカーとコラボしながら、セミナーやシンポジウム、商品開発などを通して「食と健康について学ぶ場」と具体的に「食を提供する場」を用意していくという。

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