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日本橋川で「音を楽しむ」クルーズイベント-橋の下を教会に見立てる

日本橋の高速道路網を下から見上げる

日本橋の高速道路網を下から見上げる

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 日本橋川で11月14日、ボートで川を巡りながら都市の音環境とカンツォーネの調べを楽しむイベント「名橋たちの音を聴く~日本橋・都市を音から再発見する不思議な舟旅」が開催される。主催は、街を舞台にした音楽活動を行う「都市楽師プロジェクト」(神奈川県川崎市)。

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 今年5月にも開催し好評だったことから再演が決まった同イベント。約30人乗りのボートで常盤橋防災船着場を出発し、日本橋川を東へ下って常盤橋、一石橋、西河岸橋、日本橋、江戸橋などの下をくぐる。船上では、青山学院大学教授でサウンドスケープ(音風景)研究家の鳥越けい子さんが街並みと街の音についての解説を行い、声楽家の辻康介さんが古いイタリア音楽やカンツォーネをアカペラで歌う。

 今回は、同川最大の橋幅を持つ江戸橋に焦点を当てる。同橋の下は洞窟(どうくつ)のような響きが生まれるのが特徴で、それを利用したアカペラを披露。「墳墓やロマネスクのような古いキリスト教会堂に例え、古く幻想的な宗教曲を聴く空間として提案する」という。演奏予定曲は「夜明け星のアヴェマリア」と「ゴリアルドのアヴェマリア」。

 また、同川最古の橋であり、ルネサンス様式が特徴の常磐橋と常盤橋門跡、日本銀行本店の複合的な景観を楽しむ時間を多くとる。

 前回の参加者からは、「高速道路の音を船の上で下から聞くと随分違って聞こえた。江戸橋の下はまるで教会の中のようだった」「今後あの場所を通る度に、残響や騒音を含めて今日の思い出がよみがえりそう」などの声が寄せられたという。

 クルーズの出発は13時30分、15時、16時30分の3回。参加費は3,000円で、各回定員は30人。ホームページから事前の申し込みが必要。

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