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箱崎町に自然派カフェ「ビンチェ」-ファミレス運営のプロが夫婦で開業

オーナーの水村郁代さんは「理想以上の店」と話す

オーナーの水村郁代さんは「理想以上の店」と話す

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 箱崎ジャンクション近くの路地に11月1日、自然派食材のカフェ「Bintje(ビンチェ)」(中央区日本橋箱崎町、TEL 050-1091-6705)がオープンした。経営は「オー・ド・ヴィラージュ」(千葉県千葉市)。

良い素材にちょっと一手間加えた小皿料理

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 同社社長の水村郁代さんは、高校時代のアルバイトから28年間にわたり大手ファミリーレストランチェーン「デニーズ」のスタッフ、店長、本部でのメニューや業態開発などの経験を積んできたベテラン。大企業での仕事にやりがいを感じながらも、「商品開発にかけるこだわりや思いをもっとダイレクトにお客さまに伝えたい」と、同じく「デニーズ」のオペレーション開発に携わってきた夫・美智夫さんとともに独立を決意した。メニュー開発などのアイデア出しは郁代さん、調理や店舗スタッフの教育などは美智夫さんと、それぞれに得意分野を担当する。

 立地は近くにオフィスビルがあるものの、飲食店をはじめ商業店舗は少ない。ここに出店した理由を「きっかけはたまたま。にぎやかな場所では個性が埋もれてしまう。地元で働く人たちは近くに食事する場所がないので歓迎してもらえるのでは」と話す。実際、オープン準備中にも地元の人から声をかけられることが多く、手応えを感じたという。

 店舗面積は35坪。36席。ファサードは開口部が広く、外から店内が見やすいことにこだわった。内装は天井板を取り外し、打ちっぱなしにすることで広い空間を確保しながら、オープンキッチンを設けて「湯気や調理の音が聞こえる」ライブ感を演出。インテリアは白木を基調にナチュラルなトーンでまとめた。

 ランチは日替わりの「ペンネ」「スパゲティ」「丼とうどんのセット」(以上880円)、「丼」の単品(680円)のほか、定番メニューとして「牛すじと揚げ野菜のカレー」(980円)、「フォカッチャランチ」(880円)などを提供する。無料のアイスフレーバーティーと各種調味料のセルフサービスカウンターを設置。「忙しいビジネスパーソンを待たせず、ランチタイムを短縮する」ことを目的に、POSシステムを導入し、前会計注文を採用した。

 ディナーは「アボカドのみそ漬け」(280円)、「じゃがいもとパンチェッタのソテー サワークリーム添え」(450円)などの小皿料理や、ピザ(6種、850円)、ニョッキ(5種、580円)、パスタ(5種、900円)、煮込み料理(780円~)など、アルコールを楽しめるメニューをそろえる。

 「自分がいいと思うものを提供したいが、オーガニックや自然という点にこだわりすぎてはいない」と郁代さん。「あくまでもリーズナブルな価格で、毎日食べられるものであることが大切。ちょっと一手間かける程度だが、家で毎日やるのは難しいというようなことをやる店でありたい。家庭のダイニングの延長のようなかたちで、気軽に利用してもらいたい」とも。店内では野菜や果物、菓子、調味料などの食材も販売する。

 営業時間は、ランチ=11時~17時、ディナー=17時~21時。土曜・日曜・祝日定休。

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