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日本橋小網神社で「茅の輪くぐり」 半年分のけがれ落とし無病息災願う

鳥居に掛けた大きな茅の輪をくぐり、半年間の罪やけがれをはらう

鳥居に掛けた大きな茅の輪をくぐり、半年間の罪やけがれをはらう

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 日本橋七福神の一つ、小網神社(中央区日本橋小網町)で6月15日、毎年恒例の「茅(ち)の輪くぐり」が始まった。

茅の輪を八の字を書くように3度くぐり、正月から半年間の罪やけがれをはらう

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 茅の輪とは、チガヤという草で編んだ輪のこと。鳥居に掛けた大きな茅の輪を「水無月の夏越(なごし)の祓(はらえ)する人は、千歳(ちとせ)の命延(の)ぶというなり」と唱えながら八の字を書くように3度くぐり、正月から半年間の罪やけがれをはらうとともに、夏以降の無病息災を祈願する。帰りには茅の葉を抜き取り、門口に挿しておくことで邪気を払う。

 「夏越しの祓い」と呼ばれる儀式で、由来は神話の伊邪那岐命(いざなぎのみこと)の禊祓(みそぎはらひ)にまでさかのぼるといわれており、6月30日ごろ日本各地の神社で行なわれている伝統行事。

 参拝者は「形代」と呼ばれる紙の人形に名前と生年月日を書き、その人形で体をなで清め、息を3回吹きかけることで罪やけがれを人形に移す。同神社では30日夕方に「大祓式」を執り行い、式の後、形代を日本橋川に流す。

 近年、都内のパワースポットとして人気を集める同神社。先の太平洋戦争では御守りを受けて出征した氏子が誰一人欠けることなく全員無事に帰還し、下町を中心に未曽有の被害を出した東京大空襲のときも社殿を含む境内建物は奇跡的に戦災を免れていたことから「強運厄除けの神様」として知られている。平日の日中にもかかわらず、境内には参拝者が列を成し、神妙な顔つきで願い事をしていた。

 「茅の輪くぐり」は今月30日まで。

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