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日本橋でうちわコン 老舗扇子店が婚活サイトとコラボ、マイうちわ作りも

1590(天正18)年創業、扇子の老舗「伊場仙」14代目当主の吉田誠男さん

1590(天正18)年創業、扇子の老舗「伊場仙」14代目当主の吉田誠男さん

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 日本橋の老舗扇子店「伊場仙」(中央区日本橋小舟町4)で7月8日、婚活イベント「オリジナルうちわ作りin老舗伊場仙」が開催される。

版元として江戸後期から製作を始めたという「うちわ浮世絵」

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 婚活サイト大手のIBJ(新宿区)とのコラボレーション企画。

 1590(天正18)年創業の同店。創業者の伊場屋勘左衛門は徳川家康の江戸入府のころに日本橋に入り江戸日本橋堀江町(現在の日本橋小舟町)で、江戸幕府の御用商人として、主に和紙、竹製品、などを扱っていた。当時の屋号「伊場屋」は初代の出身地が遠州伊場村(現在の浜松市伊場町)であったことにちなむ。

 江戸後期から、取扱い品の和紙や竹を使った「うちわ浮世絵」の製作を始め、初代豊国、国芳、広重などの版元として「伊場屋」の名を江戸市中に広めた。十代目三郎から屋号を「伊場仙」とし、十三代目の吉田直吉の時代には新たに「暦(カレンダー)の製造販売をはじめ、現在のうちわ、扇子、カレンダー業の基礎を築いたという。当時の「伊場仙版」の浮世絵は国内の美術館をはじめ大英博物館、ボストン美術館、メトロポリタン美術館、ヴァンゴッホ美術館等、海外の著名美術館でも見ることができる。

 IBJでは5月から「日本橋で恋しよう2017」と題し、日本橋経済新聞主宰の「日本橋オトナ大学」プロデュースで、日本橋の老舗企業とのコラボで婚活イベントを行っている。今回は「伊場仙」の14代目当主、吉田誠男社長が江戸から続く「伊場仙」の歴史やうちわについての知識を披露するほか、オリジナルのうちわ作りを指導する。参加者は出会いを楽しみながら「世界に1枚だけのマイうちわ」を持ち帰ることができる。

 「うちわづくり指南と恋のキューピッド役という責任重大な役目を引き受けたが、ぜひお気に入りのうちわと良いお相手を見つけて帰ってほしい」と吉田社長。「マイうちわで涼しい風を送り合って、花火大会や夕涼み、舟遊びなど夏の江戸情緒を楽しんでほしい」と話す。

 開催時間は14時~16時30分。参加費は男性(24~37歳)=7,500円、女性(22~33歳)=5,100 円。要事前予約。インターネット、ライン、メールで受け付ける。

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