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三重テラスで菰野町イベント 町名由来のマコモ料理で町おこし狙う

日本橋に、全国からマコモファンが集結

日本橋に、全国からマコモファンが集結

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 日本橋室町の三重県文化情報発信拠点「三重テラス」(中央区日本橋室町2、TEL 03-5542-1035)の2階イベントスペースで9月20日、同県の特産品マコモを使った薬膳料理パーティー「まこもな夜~菰野の真菰で、ゆる薬膳~」が行われた。主催は三重県菰野町。

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 マコモは日本古来のイネ科の植物で、芯の部分のマコモダケが食用となる。古代には神と人間をつなぐ植物とされてきた。各地の休耕田などで栽培されているが、町名も「真菰の野」に由来するという菰野(こもの)町の生産高は全国トップで、昨年8月には全国のマコモ農家が集う「真菰サミット」も同町で行われた。

 今年で3回目となる同イベント、会場には全国から「マコモファン」約40人が駆け付けて、料理研究家池田陽子さんが考案した中華風サラダや炒めもの、鍋などのマコモ料理を試食。菰野町在住の薬剤師で真菰研究家の藤牧けい子さんの講演や、地元の湯の山温泉で旅館を経営す伊藤寿美子さん、矢田真理子さんとマコモ農家の田中さんのトークセッションに聞き入っていた。

 食べることで健康になる「ゆる薬膳」をテーマにメニューを考案したという池田さん。「イベントは3回目となるが、年々盛り上がりを見せている。マコモは癖が無く、扱いやすい素材。調理法次第で料理の幅が広がる」とマコモの魅力をPR。藤牧さんは「菰野町に長寿の方が多いのも、マコモのおかげかも。マコモダケは食物繊維が豊富でアミノ酸やビタミン、ミネラル類など微量栄養素の含有率も高く、隠れたスーパーフード。一人でも多くの人にマコモの魅力を伝えたい」と話していた。

 マコモで町おこしを推進している矢田さんは「イベントで真菰に興味を持っていただき実際に菰野町に来て、マコモ料理を楽しんでほしい」と呼び掛ける。

 11月には同町でマコモ収穫体験イベントも予定しているという。

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