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ウェブ画廊「タグボート」が人形町にギャラリー開設 リアル交流の場を提供

作品の販売だけでなく委託による再販にも力をいれてアート市場の活性化に取り組んでいるという徳光さん

作品の販売だけでなく委託による再販にも力をいれてアート市場の活性化に取り組んでいるという徳光さん

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 現代アート作品のウェブ通販を手掛ける「タグボート」(人形町3 TEL(03-5645-3242))がオフィス内に9月29日、ギャラリーをオープンした。

こけら落としはファッション界の大御所、津村耕佑さんの「SHARING BLESSING」展

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 同ギャラリーは、現代アートを中心とした作品のオンライン販売と情報発信を行うサイト「@Gallery TAGBOAT」を運営するタグボート(同)の新事業。今年8月に人形1丁目から3丁目に移転したことをきっかけにオフィスの一部をギャラリースペースとして開業した。

 同ギャラリーオーナーの徳光健治さんは総合商社や外資系コンサルティング会社に勤めた経験を持ち、アーティストの支援・教育プログラムや、若手に登竜門的な機会を提供する「タグボートアワード」、「タグボート・アートフェス」を定期開催している。作品の販売だけでなく委託での再販にも力を入れてセカンダリーマーケットの創出を通して国内アート市場の活性化に取り組んでおり、2003年のサイト開設以来、現代アート販売サイトとしてはアジア最大級の規模を展開している。

 面積は約70平方メートルで、実際に作品を展覧するショーケース機能、現代アート作家がチャレンジャブルな展示ができる場、コレクター・アーティスト・アート関係者たちが出会うリアルの場の3つのコンセプトで展開する。こけら落としの「津村耕佑展~SHARING BLESSING」初日には、アートファンなど約150人が駆け付け、同ギャラリーのイベントとしては過去最高の動員となった。

 予想以上の来場者に「場所ができたという期待感があったのでは」と徳光さん。「アートと地域、アートと人をつなげる役割でありたい。日本人はアートを見たり体験することは好きだが、現代アートに接する機会がまだ少ない。現代アートに触れ、『買う』という体験の意味がわかれば買う楽しさも理解できるはず」と期待を込める。

 「人形町は交通の便が良くT-CATなど海外からのアクセスも便利。徒歩圏内にはギャラリーがたくさんあるし、タグボートの周りはランチもおいしい。初めての方も気軽に足を運んで欲しい」とも。今後は、コレクターのためのトークショーや、アーティストの海外進出について考える「トクカフェ」の開催を予定している。

 開催時間は12時~19時(土曜・日曜・祝日除く)。10月26日まで。開催期間外は要事前予約。

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