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人形町、10月10日に「てんてん祭」開催-老舗の息子世代が運営

昨年の「てんてん祭」のゲームの様子。

昨年の「てんてん祭」のゲームの様子。

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 人形町で10月10日、第22回「てんてん祭(さい)」が開催される。

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 江戸時代から続く老舗が多く、東京の代表的な下町として知られる人形町の伝統をアピールすることを目的とした同祭り。同町と縁が深く、安産祈願・子授けの神社である水天宮にあやかって、十月十日(とつきとおか)から連想し、例年10月2週目の休祝日に開催。名称も「てんてん祭」と名付けられ町民に親しまれている。

 当日は人形町通りの約半分が歩行者天国となり、4つのゲームに参加して特典を競う「子どもゲーム」や中央区唯一の相撲部屋である荒汐部屋の力士が参加する「わんぱく相撲」などを展開するほか、ちゃんこ300杯を無料で振る舞う。そのほか、焼きそばや綿あめなどの定番屋台「フードコーナー」、はしご消防車や白バイの体験乗車コーナーなども開設。例年、区内外から約1万人の人出で盛り上がる。一番人気は「富くじ」。日本橋七福神の一つ・椙森(すぎのもり)神社が宝くじ発祥の地であることにちなむ恒例のイベントで、テレビや家電などの豪華賞品をはじめ、30を越す景品が用意されるという。

 今年は安産祈願の参拝客でにぎわう大安と重なっていることから、妊婦の方にも楽しんでもらえるようにと「妊婦さん相談コーナー」を設けるほか、6日に発売されたばかりの同町が舞台の刑事ドラマ「新参者」のDVD販売コーナーも設ける。

 同祭りを主催する三水会は、人形町商店街協同組合の協力団体として約40人が参加する組織。同町の老舗の息子世代に当たる40代中心に構成される。「下町商店街には後継者に悩むところも多いが、人形町では同会がイベント企画などを通じて、商店街の良い所を知り勉強する機会を設け、後継者育成の場を提供している」と同会松村会長。「今年はドラマの影響で一躍注目を浴びるようになったが、一過性のブームで終えることなく、昔ながらの下町らしさを伝える場になれば」とも。

 開催時間は11時30分~16時。

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