プレスリリース

「JCI JAPAN TOYP 2025」グランプリ、準グランプリが決定!

リリース発行企業:公益社団法人日本青年会議所

情報提供:

 2025年5月24日(土)、公益社団法人日本青年会議所(所在地:千代田区麹町2丁目12-1 VORT半蔵門7F、会頭:外口 真大、以下「日本JC」)が主催する「JCI JAPAN TOYP 2025」(第39回青年版国民栄誉賞)の最終選考会が行われ、「JCI JAPAN TOYP 2025」「TOYP SEED部門(20歳未満の部)」両部門のグランプリ、準グランプリ、そして入賞者が決定しましたのでお知らせいたします。

【写真】前列左より:上坂 嵩氏(名古屋テレビ放送株式会社アナウンサー)、萩原 望氏(一般社団法人FCNono代表)、宮田 あかり氏(石川県金沢錦丘高等学校3年生)、菊池 モアナ氏(Borderless Tanzania Limited代表取締役)、星野 達郎氏(株式会社NIJIN代表取締役)、加藤 路瑛氏(株式会社クリスタルロード代表取締役)、加藤 愛梨氏(株式会社Mutubi代表取締役)、林 千乃氏(学校法人三重高等学校1年生)、松本 拓朗氏(眼科医/東北大学眼科大学院生)、水上 卓哉氏(アーティスト)、2列目左より:大野 千遥氏(株式会社キミトノート代表取締役社長)、中嶋 弓子氏(東京おでかけプロジェクト代表)、奥村 春香氏(特定非営利活動法人第3の家族 理事長)、田澤 麻里香氏(株式会社KURABITO STAY代表取締役社長)、渡邊 博文氏(株式会社オオサカポテト代表取締役)、山本 乃々佳氏(学生国会JANP 代表)、浅井 しなの氏(株式会社asai代表取締役)、外所 祐香氏(ikigAI株式会社代表取締役)、鳳真 れお氏(誉園 代表)、小川 卓氏(3tive.design代表/アトHEN実行委員会総隊長)、3列目(選考委員)左より:生稲 晃子氏(参議院議員)、池澤 龍太氏(文春オンライン編集長)、大矢 耕平氏(2024年度JCI副会頭)、木村 好珠氏(このみこころとからだクリニック院長)、小林 史明氏(衆議院議員)、難聴 うさぎ氏(インフルエンサー/YouTuber)、清水 映輔氏(第38回TOYPグランプリ受賞者)、福山 敦士氏(連続起業家/ビジネス教育研究家)、安井 琢磨氏(日本JC副会頭)、山崎 達枝氏(NPO法人災害看護支援機構初代理事長)

 日経ホールで行われた最終選考会には、第一次選考、第二次選考を通過した22名(「JCI JAPAN TOYP 2025」19名、「TOYP SEED部門(20歳未満の部)」3名)のファイナリストが参加しました。それぞれ3分間のプレゼンテーションと質疑応答が行われ、選考委員10名による投票のもと、最終結果が決定いたしました。結果は次の通りです。
「JCI JAPAN TOYP 2025」最終結果
【グランプリ】
■星野 達郎 氏(株式会社NIJIN 代表取締役)
 オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」の運営を通じて不登校問題を本質的に解決し、義務教育の在り方を変えている。メタバースを本校舎としてリアルキャンパスを全国13地域に展開し、企業・行政・機関と連携した教育共創モデルの新しい教育機関として、「教育」=「学校」という常識を変えている。現在全国40都道府県から400名の小中学生が入学。マレーシアとニュージーランドに姉妹校がある。

【準グランプリ】
■菊池 モアナ 氏(Borderless Tanzania Limited 代表取締役)
 アフリカのタンザニアで使い捨て生理用ナプキンの製造、販売事業を展開。各地に製造工場を立ち上げ、若年妊娠により退学したシングルマザーが働ける場所を届けている。また、生理用ナプキンと性教育を無償提供することで、生理の貧困の解決と若年妊娠を防ぎ、女の子が学び続けられる環境を提供している。

■加藤 愛梨 氏(株式会社Mutubi 代表取締役)
 自然災害による被災地の現場から、今解決すべき問題は何かという視点に沿った情報発信の取り組みとして、災害専門メディア「MuTube -被災地と未災地をよくするメディア-」を運営。被災地から日本の防災を変えたいという思いで、能登半島地震の4カ月後に起業し、現在は輪島に移住して活動している。

【入賞】(五十音順)
■浅井 しなの 氏(株式会社asai 代表取締役)
 毎月訪れる生理の経血成分を解析し、婦人科系疾患の早期発見を可能にする「reanne kit」の開発を行っている。世界中の生理がある約19億人を対象に、場所を選ばず婦人科系疾患のチェックができ、子宮内膜症や子宮腺筋症などの婦人科系疾患の早期発見、早期治療につなげられる社会を目指す。

■上坂 嵩 氏(名古屋テレビ放送株式会社 アナウンサー)
 テレビ放送の枠を越えて、東海地方の学校や企業を訪問する「SDGs出前教室」を行っている。自身がディレクターとして企画・取材・編集した映像を盛り込んで具体的な事例を紹介するほか、カードゲームを使ったプレゼンワークショップを取り入れ、学生には「学び、考え、伝える楽しさ」を、社会人には「イノベーションを生み出す思考のヒント」を伝えている。

■小川 卓 氏(3tive.design 代表/アトHEN実行委員会 総隊長)
 新潟県長岡市でイベント「アートなHENTAI万博」を主催。 「変態(=普通ではない)」という言葉をポジティブに捉え、変態(クリエイター)たちが編隊(フォーメーション)を組み、一つの文化祭を創ることで、新たな価値を創造・変体(トランスフォーム)し続ける社会を目指す。アートを起点に、多様性を認め合い、未知なる価値を生み出すアクションを起こしている。

■奥村 春香 氏(特定非営利活動法人第3の家族 理事長)
 家庭環境問題を抱える少年少女たちが生き抜いていくためのWebプラットフォームを開発・運営。匿名・登録不要で使えるWeb掲示板を通じて、少年少女が自由に自分の悩みを投稿し、互いに励ましのリアクションを送り合える。また、悩みの内容を生成AIで判定し、リスクが高い場合には支援情報の提示を自動で行う。

■Guan Dian 氏(Patsnap合同会社 代表取締役)
 事業領域はディープテックおよびAI分野。イノベーション・インテリジェンスのグローバルリーダーとして、知的財産(IP)および研究開発(R&D)の専門家に実用的なインサイトを提供するAI駆動型の製品群を展開。ヘルスケアやクリーンエネルギー等の分野での飛躍、環境負荷を抑えつつ資源効率を最大化した持続可能な成長の促進も目指す。

■田澤 麻里香 氏(株式会社KURABITO STAY 代表取締役社長)
 長野県佐久市(旧臼田町)で活動。中山間地域に位置する人口減少が進むエリア、かつて非観光地であったエリアにおいて、地域の歴史ある酒蔵と連携し、米どころとしての自然風景、酒どころとしての日本文化が色濃く残る地域資源を活かしたツーリズムの企画・実践に取り組む。

■中嶋 弓子 氏(東京おでかけプロジェクト 代表)
 非営利団体「東京おでかけプロジェクト」を立ち上げ、病気や障害、医療的ケアがある子どもと家族を対象に、「行ける場所ではなく、行きたい場所へ」 を合言葉に、全国の心躍る素敵な場所と連携したおでかけイベントを開催している。

■萩原 望 氏(一般社団法人FC Nono 代表)
 インドの農村部を中心に、スポーツを通じた社会開発とジェンダー平等の推進を目的として活動。民間企業、外務省、日本大使館、インド大使館、地元の州政府、国連UNICEFなどと連携しながら、サッカーを活用した教育・衛生啓発活動を行い、少女たちのエンパワーメントにも注力。リーダーシップ、自己肯定感、社会参画の機会を提供し、持続可能な変革を目指している。

■松本 拓朗 氏(眼科医/東北大学眼科 大学院生)
 東北大学を拠点に、AI技術を活用した眼科診療の自動化デバイスを開発中。高齢者施設や在宅医療現場で実証実験を行い、誰でも簡単に検査と診断が可能な仕組みを構築している。また、東北地方初となる訪問オンライン眼科を設立し、地域の訪問診療医向けに勉強会を開催するなど、眼科診療の重要性を啓発しながら、全国および海外展開を目指す。

■水上 卓哉 氏(アーティスト)
 「7世代先の子孫に美しい地球を残す」をテーマに、絵画制作・展示発表を行う。モチーフの取材に様々な場所を訪れ、自分が感動したものを画面に落とし込むと同時に、地域の人々と交流しながらその生き方に思いを寄せたり、地域の歴史や生活、食文化を学び作品に反映させている。

■山本 乃々佳 氏(学生国会JANP 代表)
 高校生のときから社会活動家として環境・政治を中心に活動。生まれつきアルポート症候群という難病を抱え10代で余命宣告を受けるも、「限られた時間だからこそ、誰かの希望になりたい」という強い想いで行動している。

■渡邊 博文 氏(株式会社オオサカポテト 代表取締役)
 「大阪さつまいも産地化プロジェクト ~休耕地を活用し地域一丸で作る大特産品「夢シルク」開発プロジェクト~」を展開。地域の社会課題となっている耕作放棄地を未利用資源として活用し、新ブランドさつまいも「夢シルク」の生産と消費のサイクルによって、「地域」「教育」「経済」「福祉」「環境」における社会課題を解決する新しい都市農業のモデルを構築している。

※以上12名の入賞各賞の発表は、6月29日(日)に開催する授賞式典にて行います。
「TOYP SEED部門(20歳未満の部)」最終結果
【グランプリ】
■加藤 路瑛 氏(株式会社クリスタルロード 代表取締役)
 視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚などの諸感覚が過敏で日常生活に困難を抱える「感覚過敏」の課題解決を目指し、2020年に感覚過敏研究所を設立。講演や情報発信、当事者コミュニティの運営、感覚過敏に配慮したアパレルブランドの展開、カームダウンスペースやセンサリールームの普及促進、大学との共同研究や学会発表など、実践と研究の両面から多角的なアプローチに取り組む。

【準グランプリ】
■宮田 あかり 氏(石川県金沢錦丘高等学校3年生)
 服を「買う」から「借りる」への転換で、高校生と企業をつなぐレンタル&モニターサービスによるビジネスプランを考案中。「消費者の声」と「企業のモノづくり」をつなぐ架け橋となり、ファストファッションの大量生産による大量廃棄の問題解決も目指す。

■林 千乃 氏(学校法人三重高等学校1年生)
 2024グローバルユース国連大使を務めた経験を機に、地方における外国人との共生について理解を深める活動を展開。フィリピン、カンボジアでの研修後に松阪市長と三重県知事へ表敬訪問し、地元の祭で国際理解に関する展示を行うなどしている。
選考講評
選考委員長 清水 映輔 氏(第38回TOYPグランプリ受賞者)
 「(ファイナリストとして登壇した)去年とは逆の立場で見させていただいて、僕は専門分野が医療なのですが、もちろん医療だけでなく、さまざまなジャンルが日本から出ているなと思いました。自分自身も頑張っていかなければと思いましたし、(ファイナリストのプレゼンテーションを聞いて)非常にワクワクする一日でした。
 『世界を動かす』という言葉がTOYPのホームページの一番最初にも書いてあります。日本から世界を変えていけるようなアイデアばかりだと思いますので、選ばれた受賞者の皆さんも、選ばれなかった方々も、引き続き、そして僕も頑張ろうと思いますので、みんなで頑張っていけば、日本から世界を変えられるんじゃないかなと思って(皆さんのプレゼンテーションを)聞いておりました。本日は大変お疲れさまでした」
今後について
 「JCI JAPAN TOYP 2025」の結果は各省庁へ報告を行い、受賞各賞の奨励賞を決定いたします。各賞の発表は、6月29日(日)に開催する授賞式典にて行います。
 また、「JCI JAPAN TOYP 2025」グランプリの星野 達郎氏、準グランプリの菊池 モアナ氏、加藤 愛梨氏をはじめ入賞者や、「TOYP SEED部門(20歳未満の部)」入賞者は7月19日(土)にパシフィコ横浜で開催される「サマーコンファレンス2025」のセミナーにご登壇いただく予定です。
JCI JAPAN TOYP概要
 今年で39回目を迎えるJCI JAPAN TOYP(青年版国民栄誉賞)は、国内外を問わずあらゆる分野で社会にインパクトを与え、好循環を起こす傑出した若者(The Outstanding Young Persons)を称え表彰し、その若者の活動を世の中に伝えることで、社会に新たな好循環を生み出すことを目的とした事業です。詳細は以下ホームページよりご覧ください。

■JCI JAPAN TOYP ホームページ
https://www.jaycee.or.jp/toyp/

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