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大伝馬町に新スペース「NICA」-アート発信の拠点を地域に

「NICA」が入るリノベーションビル「PUBLICUS」

「NICA」が入るリノベーションビル「PUBLICUS」

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 大伝馬町に1月16日、アートスペース「NICA:‐Nihonbashi Institute of Contemporary Arts」(日本橋大伝馬町13 0336630518)がオープンした。

多くの参加者で賑わう、「NICA」オープニングレセプション

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 発起人は、新野圭二郎さん、岡田智博さん、嘉藤笑子さん。3人は新野さんが運営するコミュニティービル「Creative Hub131」で、アーティストやアートイベントを紹介する活動の傍ら、「日本橋から世界へと発信するアート施設を造りたい」と同施設を構想したという。今後は、3人で持ち回りながら、ギャラリーとしての機能を超えて、現代アートを多様な方法で紹介していく。

 同施設をオープンするまでに、大きな転機となったのは、3月11日の震災後に始めた食事会「みんなの食堂」。その場に集まる人々の声やアイデアをひとつずつ実現していくと、コミュニティーの活動がにわかに活発になり、地域との関係性も強まって人脈も広がった。その後、「より、地域に根ざした活動をするために」と、参加した町内会では、地元の「大旦那」や「長老」たちに予想以上に歓迎され、現在まで「べったら市」を新たな視点で盛り上げたり、「くされ市」を復活させたりするなど、地域の振興に貢献する活動を意欲的に続けている。

 「日本橋という歴史が続く地域にアートシーンを呼び込むことで、新しい地域社会の雛型(ひながた)をつくっていければ」と新野さん。

 総施設面積は約100平方メートル。アートスペースとしての活動のほか、2020年東京開催のオリンピックに向けて、日本橋をアート都市にする活動も推進する。

 開館時間は11時~18時。日曜・月曜・火曜休館。

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