島根県のアンテナショップ「にほんばし島根館」（中央区日本橋室町1、TEL 03-5201-3310）が10月21日、リニューアルオープンした。

　首都圏における島根県の物産、観光をPRする目的で2003年に開設した同店。近年の来店者数が年間約14～15万人、売り上げが5億円程度と伸び悩んでいたことからリニューアルを決め、8月下旬から工事を行っていた。

　今回の改装では、店内奥にあったオフィスを撤去し、売り場面積とともにイベントスペースを拡張。内装では随所に同県産の素材を活用。天井には雲のイメージを演出する石州和紙、工芸コーナーの壁面装飾には出雲地域特産の来待石、観光案内コーナーのカウンター側面には石見地域特産の石州瓦、壁面装飾には隠岐のクロマツを使う。

　映像面での演出も強化した。店頭には館内イベント情報を表示するデジタルサイネージ、観光案内コーナーには県内観光地などを紹介するタッチパネルモニター、レジ背後とイベントコーナーに大型モニター、商品陳列棚には商品の生産風景やレシピ紹介などを行う小型液晶モニターなどを設置。そのほか、イベントコーナーには同県産業技術センターが開発した3次元イメージセンサーシステム「Gesture-Cam」に対応する設備を配した。

　現在の主な利用客層は50～60代が中心。リピーターが多く、新規利用者の開拓に課題があるという。島根県しまねブランド推進課の三成真由美さんは「間もなく近くに新しいコレドがオープンする。これまでとは違う層の往来も増えると思うので、もっと若い人の利用が増えてくれれば」と期待を寄せる。

　リニューアルを記念して「ゲゲゲの女房ふるさと展」を開催するほか、2,000円以上の買い物客対象に賞品が当たる抽選会を行う。今月27日まで。

　営業時間は10時30分～19時。