日本橋三越本店(日本橋室町1)本館6階で5月27日、「第43回伝統工芸陶芸部会展」が始まった。主催は公益社団法人日本工芸会。
出展作品約300点の中から1点選びだし「ニコライ・バーグマン賞」を授与
同展では、日本を代表する陶芸展の一つとして人間国宝(重要無形文化財保持者)から新鋭作家まで、同部会正会員約300人が自信作を展示する。
今年は初の試みとして、中島宏さんや前田昭博さんなど4人の出品作家とデンマーク出身のフラワーアーティスト、ニコライ・バーグマンさんのコラボレーションを実現。それぞれの陶芸作品をバーグマンさんの自由な感性でアレンジし、日本の華道とはまた違った独特の世界観を創り出している。
バーグマンさんはデンマーク出身で来日17年目。北欧のスタイルと和の感性を融合させた独自のフラワーデザインを確立し、国内外で活躍しているフラワーアーティスト。4人の陶芸家も今回の試みを楽しみにしており、「あえて生け難い器を選んでみた」という佐伯守美さんは、バーグマンさんの斬新なクリエーションに「なるほど、こう来たか」と感心していたという。
期間中、陶芸作家 武腰潤さん(30日)人間国宝の前田昭博さん(31日)によるギャラリートークも予定している(各日13時~)。
開館時間は10時~19時(最終日は16時終了)。入場無料。6月2日まで。同3日~9日には、同財団主催の「第44回伝統工芸日本金工展」と「第25回伝統工芸諸工芸部会展」が開かれる。