日本橋エリアで7月10日、江戸の知恵と工夫を体感するイベント「ECO EDO日本橋2015~五感で楽しむ、江戸の涼~」が始まった。
冷房がなかった江戸時代、夏の暑さを楽しみながら涼をとった人々の暮らしを現代風にアレンジした同企画。8回目を迎える今年は、江戸期の日本橋で庶民文化として楽しまれるようになった「金魚」をテーマに掲げ展開する。
期間中、福徳神社の参道の仲通沿いに100個の金魚ちょうちんを飾り、金魚街道を演出するほか、金魚をモチーフにしたワークショップや和文化体験、浴衣での街歩き、日本橋船着場からのクルージングなども実施する。同イベント初となる仮想モバイルアプリ「ECO EDO日本橋 金魚ナビ」の配信も7月下旬からスタート。アプリは無料で、各イベントへの誘導やお得情報、特典などを配信するほか、SNSと連動し双方向型の楽しみ方を提供する。
メーンイベントの「アートアクアリウム2015~江戸・金魚の涼~&ナイトアクアリウム」は日本橋の夏の風物詩。金魚5000匹が泳ぐ会場には、4メートル四方の「蓮(はす)の花」をモチーフとしアクアリウムが朱塗りのやぐらの中に浮かび上がる「ロータス」や万華鏡にインスパイアされた六角柱のアクアリウム「カレイドリウム3D」、琳派400周年を記念した「琳派リウム」、積み上げた水槽に合わせ鏡の加工を施した「インフィニトリアム」、凹凸や二重レンズを通して視覚的変化を楽しむ「リフレクトリウム」など、照明や映像、音楽や香りなど最新技術を駆使した斬新な演出が楽しめる。
開催時間は11時~23時30分。19時以降はナイトアクアリウムとなり、「金魚カクテル」などドリンクを片手に鑑賞できる。週末の夜はライブやDJパフォーマンス、舞妓(まいこ)や花魁(おいらん)による舞踊披露など伝統芸能を現代的な感覚で楽しめるさまざまな企画を用意する。