JR東京駅八重洲口の「GRANROOF(グランルーフ)」で12月1日、インスタレーション「Tokyo Colors. 2015」が始まった。主催は東京ステーションシティ運営協議会。
LEDと樹脂で作られた「希望の芽」約3000本が風に合わせてリアルタイムに点滅
「グランルーフ」は東京駅再開発にあたり、丸の内の「歴史を象徴する顔」に対して「未来を象徴する場」というコンセプトの下、建築家ヘルムート・ヤーンさんのデザインで、クリスタルのツインタワーとそれらをつなぐ「光の帆」として2013年に東京駅八重洲口に完成したランドマーク。実際に2つの超高層ビルの間を海風が丸の内方面に流れ、「光の帆」が風を受けるという。
今年で2回目となる同イベントでは、昨年に引き続き24台の風力風向計が設置され、海風を光と音に変換する。LEDと樹脂で作られた42種の高さの「希望の芽」約3000本がデッキ上や八重洲前広場に並び、風の強弱や方向に合わせてリアルタイムに点滅。同じく風速や風向データで構成されるサウンドとともに「グランルーフ」を幻想的に夜空に照らし出す。今年は風の動きをより明るく再現できるように「希望の芽」自体にも、試行錯誤しながら改良を加えているという。
昨年に引き続き演出を担当したライゾマティクスの有國恵介さんは「普段は通勤・通学で、忙しく通り過ぎることの多い東京駅八重洲口だが、たまには2階に上がって長いデッキを歩きながら街の風の変化を感じ取ってほしい」と話す。
点灯時間は17時~23時。来年1月11日まで。