日本橋を中心とした東京でのランニングをナビゲートするガイド組織「ランピックトーキョー」(事務局=中央区日本橋兜町9)が活動を始めた。
同組織を立ち上げたのは、スポーツウエアデザイナーの塚田秀伸さん。ピクニックとマラソンを合わせた「マラニック」のコンセプトを都市に持ち込み、タイムを競うだけでなく楽しみながらのランニングを提唱している。同時に、「日本橋は和服で優雅にという印象が強く、動的なイメージがない」とランニングによる同エリアの活性化を目指す。
一方で、ランナーのマナー低下が問題視されている皇居周辺の例などを挙げ、「他人の気持ちを思いやる『江戸しぐさ』の考え方を取り入れ、東京を世界一のランニング都市にしたい」という思いも明かす。
同組織では、観光名所や景観の良い場所を通る約12キロのコースを一緒にランニングしながらガイドするサービスを提供。日本橋をスタートし隅田川沿いや下町などを経由する標準コース(3ルートから選択)を走る「週末セットプラン」(2,000円、土曜・日曜・祝日開催)と、出張で東京滞在する人を主な対象とし、リクエストに応じてルートを設定する「平日オーダープラン」(3,000円)を用意する。
「ゆっくり話をしながら走れば、初心者でも10キロくらいはすぐに走れる。そうすることで自信をつけてもらえれば」と塚田さん。「今後は日本橋以外にもガイドエリアを広げていきたい。ビジネスで滞在している外国人にも対応していきたい」とも。
毎月1回ランピックデーを設け、参加無料のツアーを開催。次回は1月15日。来年元日には、10キロを自ら設定したタイムをできるだけ誤差少なく走ることを競う「隅田川マラソン」を開催する。