水天宮交差点近くの「水天宮前RCサーキット」(中央区日本橋蛎殻町1、TEL 03-5640-6454)が1月7日、オープン1周年を迎えた。
同サーキットはビルの一室にあり、愛好家がラジコンカーを持ち寄ってレースを楽しむことができる本格的なジオラマサーキット。ラジコンメーカー「京商」(千代田区)が製造販売する、実車の27分の1サイズの「ミニッツ」と、同43分の1サイズの「dNaNo(ディーナノ)」の2種類が走行できる。
「ガードレールや縁石にまでこだわって本物のサーキットそっくりに作った。これだけ細部に凝ったジオラマサーキットは都内で唯一では」と代表の鈴木誠さんは胸を張る。自ら大阪の業者に発注して製作し、個人事業として運営している。
同サーキットの名物レース「チキワングランプリ」は毎週金曜21時に開催され、愛好家がそれぞれの愛車を持ち寄り、ラジコン操作の腕を競い合う。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場した自動車型のタイムマシン「デロリアン」や、人気刑事ドラマ「西部警察」で使用された犯人追跡用の特殊車両「RS-1」など、青島文化教材社(静岡県静岡市)が特装を施した通称「キャラボディ」に限定した「アオシマカップ」など個性的なレースも定期的に開いている。
鈴木さんは25年前のラジコンブームでラジコンカーの魅力に取りつかれた一人。「ラジコン自体は根強い人気があるが、都内の住宅事情では走らせる場所がないケースが多い。場所を提供し、同世代の人たちにもう一度ラジコンを楽しんでもらいたい」と鈴木さん。タイムアタックを企画し、記録更新をウェブサイトでリアルタイムに発表するなど、今の時代に合った新しい取り組みにも積極的だ。
現在の利用客はラジコンブーム期からの愛好者である30~40代の男性サラリーマンが中心だが、初心者や女性が来店することもあり、初心者向けにレンタカーの貸し出しも行う。「敷居が高くてなかなか第一歩が踏み出せない人が多いが、一度体験してみるとラジコンの魅力にはまるケースは多い。以前から好きな人はもちろん、初心者の人にももっとラジコンを楽しんでもらいたい」と鈴木さん。男性サラリーマンが多く働くビジネス街に近い場所柄だけに、「今後は、平日昼休みの時間帯の営業も検討中」だという。
会員の利用料金は、火曜~金曜=2,000円(利用時間無制限、20時30分以降の来店は1,500円、22時以降は980円)、土曜・日曜・祝日(17時までの入店)=2,000円(利用時間が3時間を超える場合は追加料金800円、17時以降の来店は土曜=2,000円、日曜・祝日=1,200円で超過料金なし)。初回登録料500円。会員登録のないビジターと会員の短時間利用は1時間につき1,000円。女性と高校生以下は全ての料金が一律半額となる。
営業時間は、火曜~金曜=17時~24時、土曜・日曜・祝日=12時~22時。月曜定休。