水天宮交差点近くに2月3日、薫製したルーを使用したオリジナルカレーを提供する「燻製カレー くんかれ」(中央区日本橋人形町1、TEL 03-3664-3411)がオープンする。経営はL&F(品川区)。
「詳細なレシピは企業秘密」という薫製カレーは、具だけでなく、ルー自体にも独自の薫製処理を施した。「カレー本来が持つスパイシーさに薫製によって生み出される風味豊かな香りが絡み合う、今までにない味」と店長の八木進剛さん。幡ヶ谷で薫製専門の居酒屋を営んでいたが、さまざまな食材に挑戦を続けた末に「薫製したカレー」を考案した。「薫製ならではの香りを楽しんでもらいたい」とふた付きの食器で提供する。
「燻製カレー」と辛口の「スパイシー燻製カレー」(以上680円)が看板メニュー。「燻製全部のせカレー」(980円)にはベーコン、チキン、卵、チーズの薫製が入る。17時以降は「燻製の盛り合わせ」(1人前=580円、2人前=980円)や「おつまみ燻製チキン」(380円)など酒にも合うメニューも提供。想定単価は、ランチ=800円、ディナー=2,000円。
前例のない「薫製カレー専門店」の出店は、出資者探しに苦労したという。そうした中、同社の橘茂昌社長が「世の中にないからいい」と名乗り出、昨年11月に出店が決まった。昨年末、水天宮前の好立地に空き店舗を見つけ、1カ月余りでオープンにこぎ着けた。主なターゲットは近隣のオフィス街で働く男性サラリーマンだが、カフェをイメージしたシンプルな内装で女性一人での気軽な利用も見込む。店舗面積は12坪で、席数は21席。
「夜はカレーと一緒にチキンやチーズの薫製をつまんでもらいながらビールやハイボールを楽しめる店にしていければ」と八木さん。「多店舗展開も考えていきたい。まずはカレーの聖地・神保町、将来的にはニューヨークのマンハッタンに出店したい」と意気込む。
営業時間は、11時30分~22時(日曜は15時まで)。