
日本橋川周辺の再開発情報を発信するプレゼンテーション拠点「VISTA(ヴィスタ)」が6月11日、室町NSビル(中央区日本橋室町1)4階にオープンした。
首都高速道路と、日本橋地域の再開発を推進する一般社団法人「日本橋リバーウォークエリアマネジメント」などが運営する同施設。「日本橋リバーウォーク」は日本橋川の親水空間と川沿い歩行者ネットワークを中心に、5つの再開発区域(八重洲一丁目北、日本橋室町一丁目、日本橋一丁目東、日本橋一丁目1・2番、日本橋一丁目中地区)とその周辺一帯を指す名称。「日本橋リバーウォークエリアマネジメント」は地域の一体感ある街づくりを進めるために5つの再開発組合が今年4月1日に合同で設立した。
開発区域は、幅約100メートル、長さ約1200メートル、総面積約11ヘクタール。東京の玄関口として、新幹線ネットワークに加え舟運で羽田にもアクセス可能となる。東京駅・大手町駅と日本橋駅は地下通路で接続し、日本橋リバーウォークにも直結する。「水都」東京の新しい顔として2027年~2034年の完成を目指す。
同エリアでは、「人・川・街が一体となった都市空間」「ビジネス街としての機能強化と水辺の魅力を生きかした『水都』東京の新たな顔づくり」「江戸から続く日本橋・八重洲の挑戦者を受け入れる『イノベーションの街』としての文化継承発展」の3テーマを掲げる。情報発信拠点として開業した「VISTA」は、パネルや模型展示により、構想の実現によって創出される新空間が体感できるプレゼンテーションの場となっている。
6月11日に開催された「VISTA」オープニングイベントでは、関係各社が日本橋川一帯の再開発構想と2035年に予定している首都高日本橋区間地下化事業などを発表した。「首都高速道路」常務の乾晋さんは「日本橋川上空の首都高速道路は、東京オリンピックの前年1963(昭和38)年に開通し60年以上が経過している。1日約10万台の車両が走行し、構造物の損傷も激しいため更新が必要で、国の『立体道路制度」を活用して建物の地下にトンネルを整備することで5つの再開発街区と一体となって地下化事業に取り組んでいきたい」と話す。
「VISTA」は、平日=10時~11時、11時30分~12時30分、14時~15時、15時 30分~16時 30分の4回、一般公開する。要事前予約。申し込みは首都高速道路まで、電話(TEL 03-6803-3719)とメールで受け付ける。