人形町のユーストリームスタジオ「NIHONBASHI CAFEST」(中央区日本橋人形町1、TEL 03-3665-7007)から、手話による震災関連ニュースが動画配信されている。運営はインターネット放送サークル「ニコ生企画放送局」。
ろう者・聴覚障害者に向け、首相官邸会見の一部、東京電力や原子力安全・保安院の会見などをリアルタイムで手話通訳し生中継するほか、独自に書いた原稿やニコニコニュースが作成した原稿、プレスリリースの要約などを手話に翻訳して放送。それらを録画した映像をループ再生する。これまで3月16日に10分間、17日に7時間、18日に9時間放送し、被災情報、計画停電情報、福島原発の状況などを伝えてきた。リアルタイムの視聴者は延べ1,600人を超え、毎回その数は増えている。
手話通訳、撮影スタッフはすべてボランティア。「アマチュアのサークルでニュース放送も初めての経験。試行錯誤し、技術的な壁を乗り越えながら放送している」と同サークルの野々村美緒さん。「充実した機材が使用でき、質の高い放送が実現されている。CAFESTさんには約2週間に渡って機材やスタジオを無償提供いただくだけでなく、パンや飲み物を差し入れてもらうなど、とてもお世話になっている」とも。多くの協力を得て、即時に情報を得ることが難しい聴覚障害者を支援する。
今後の放送予定は22日~24日10時~19時。ニコニコ生放送で配信するほか、録画はユーチューブでも視聴できる。ツイッターのハッシュタグは#net_syuwa。
ニコニコ生放送
http://live.nicovideo.jp/watch/ch990
ユーチューブ
http://www.youtube.com/