中央区は4月5日、同区立公園に3月末から掲示していた花見の自粛呼びかけの看板を撤去した。
久松小学校と久松警察署の間にある久松児童公園(中央区日本橋富沢町)では、5日午後、満開間近のソメイヨシノの脇に設置されていた、東日本大震災による被災地の状況に配慮した宴会の自粛を促す看板が撤去された。同じ場所には「花見の場所取りについて」の注意書きが設置され、その隣には「花見のマナー」を喚起する看板が立った。同区立公園全てで同様の対応が行われた。
「地震の被災者に配慮した宴会自粛のお願いについては、その趣旨を十分にご理解いただいたと思う。一方で、区民から本来の生活を取り戻していくことも大切という声が多く寄せられ、今後は被災地の思いもくみ取りながら、利用者の自主的な判断に任せたいという決定に至った」と中央区環境土木部水とみどりの課担当者。「さまざまな意見がある中、中央区独自で判断した。度を過ぎた騒ぎ方を認めるわけではない。どうか節度のある対応をお願いしたい」とも。
今週の東京は気温が高く、週末にかけ桜は一番の見頃を迎える。