日本橋・京橋エリアで4月28日、店舗を拠点としたアートイベント「東京 アート アンティーク」が始まる。
古美術・工芸・近代絵画・彫刻・版画など150の専門店が集積する同エリア。同イベントは1998年、古美術中心の「日本橋・京橋骨董(こっとう)まつり」として始まったが、実行委員が代替わりで30代後半中心となったため、昨年から現代アートのギャラリーも加わった「東京 アート アンティーク~日本橋・京橋美術骨董まつり」として再出発した。
今回は、美術店・画廊に加え、三越日本橋本店(中央区日本橋室町1)と日本橋高島屋(日本橋)など67店が参加。若い世代やアートになじみの薄い層に、敷居が高いと思われがちな美術や骨董のギャラリーに足を運んでもらいたいと各店舗が連携してイベントを企画し、共同でPRする。
会期中、各店舗がトークショーやワークショップ、パーティーなどを展開。5月1日には、日本橋三越6階の三越劇場で、共に俳優・アーティストとして活躍する中尾彬さん・池波志乃さん夫妻が「豊かな人生」をテーマにトークイベントを開催(13時~、参加無料)。同フロアのアートスポットでは中尾さんと池波さんの二人展を開く(27日~5月3日)。29日には海老屋美術店(日本橋室町3)、30日にはギャラリーこちゅうきょ(日本橋3)で美術史家・華道研究家の武内典男さんによる生け花実演ライブを行う。
そのほか、通常は休むことが多い土曜・日曜・祝日にも各ギャラリーが営業。28日・30日は19時までのナイトタイム営業を行い、幅広い層に間口を広げる。
「衣食住とは異なるが、アートには必要な何かがある」と広報担当の藤井孝行さん。震災の影響でさまざまなイベントが自粛傾向にある中、「心に小さな明かりをともせれば」とも。
会期中の各店の営業時間は10時~18時(28日・30日は19時まで)。5月1日まで。イベント参加方法はホームページで確認できる。