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老舗紙専門店「榛原」が永井荷風愛用の日記用紙復刻-日本橋架橋百周年記念で

文豪が愛した罫紙を復刻

文豪が愛した罫紙を復刻

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 老舗の紙専門店「日本橋榛原(はいばら)」(中央区日本橋2、TEL 03-3272-3801)は現在、日本橋架橋100周年を記念した復刻商品「日乗箋」と「謹製ポチ袋」を販売している。

「はいばら」は昨年10月に横浜銀行横に移転した

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 1806年に小間紙屋として開業した同店。なめらかな紙肌や光沢、強じんさが特徴の高級和紙「雁皮紙(がんぴし)」を江戸の庶民に最初に売り出したことで知られ、明治には日本で初めて洋紙を輸入、和紙を輸出した歴史を持つ。

 「日乗箋」は、文豪永井荷風が40年余りの間、執筆していた日記「断腸亭日乗」に実際に使われていた同店製青色十行罫紙(けいし)の復刻版。以前から荷風ファンから同店に度々問い合わせがあったため、約100年前の商品を再現した。荷風が好んだデザインは当時のままに、にじみ止めを施し、サイズと紙質は現代のニーズに合わせた。価格は「大」=735円、「小」=525円(各20枚入り)。

 「謹製ポチ袋」は、日本橋が架橋された当時に販売されていたデザインを復刻。桜模様を配した「朝桜」と「夕桜」の2種類を用意した。「100年前のデザインだが、大胆な江戸風の図柄が榛原の持ち味を現在に継承している」と同社担当者。「ちょっとした心付けや、小さな文を入れて使っていただければ」とも。価格は630円(3枚入り)。

 営業時間は10時~18時30分(土曜は17時まで)。日曜・祝日定休。

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