人形町の「福の神サロン」(中央区日本橋人形町2)で5月29日、「命のかんづめ試食&応宴会」が開催される。
「命の缶詰」は泥の中から拾い出し、一つひとつ丁寧に洗われたもの
東日本大震災で被災し現在は営業休止中の「木の屋石巻水産」(宮城県石巻市)の缶詰を用いた料理を食べ、同社への支援金を募る同イベント。津波で流出した工場跡に残った缶詰を同社の従業員らが拾い集め、一つひとつ洗ったものを使う。震災発生直後、被災者が食糧にして命をつないだことから「命の缶詰」と呼ばれるようになった。
石巻市の被災者による講演会でこの缶詰について知ったジャズシンガーの奥土居美可さんが感銘を受け、同イベントを企画。奥土居さんの友人で、同サロンを主宰するSPソリューションズ(同)の仁藤正平社長が運営する。
近海でとれた生の魚を使用し、添加物などを一切使わない缶詰は「みずみずしく新鮮。脂がのっていて、これまで食べたことがない味」と奥土居さん。「缶の表面に泥が付いていても中身は全く問題ない。缶詰の汁にお湯を入れるだけで上質なスープになる」とも。当日は、人気商品の「金華サバ味噌缶」と福島県産の野菜を使ったカレーや炊き込みご飯などを提供する予定。
昼の部=13時~15時、夜の部=16時~18時。参加費は3,000円。缶詰は3缶1,000円で販売し、利益は「木の屋」再興への支援金とする。参加申し込みはshouhei_nitou@sp-solutions.co.jpまで。